中高生のときに親と睡眠時間についてバトルした経験がある人は多いのではないでしょうか。友人が深夜帯のバラエティ番組を楽しむ中、我が家の就寝時間のルールが厳しく、理不尽に感じた経験がある人も少なくないと思います。
今回は、筆者の後輩A子が中高生の頃に身につけた早寝習慣が大学生以上になって功を奏したエピソードを紹介します。
画像: 親に「深夜のバラエティは見ちゃダメ!」23時以降起きるのを許されなかった結果 → 大人になると

テレビ我慢と引き換えに手にしたもの

私の後輩A子は高校生くらいまでは深夜放送の番組のリアルタイム視聴を親に禁止されていました。親は睡眠は健康にも美容にも不可欠だと考えており、テスト期間など特別な事情を除き、23時以降起きていることを許しませんでした。

一方、A子は学校で周囲が昨夜放送された番組の話題で盛り上がる中、話題に入っていけないために不満を抱えていました。学校から帰ってきて、昨夜放送の番組を視聴しても、仲間たちと感想をワイワイ共有するのには遅すぎます。

また、友人たちにはA子の家の教育方針を理解できず、「親が厳しすぎる(笑)」とからかわれたことも。

成長してから睡眠の大切さに気付いた

A子は親の言いつけを不満を感じながらも守っており、周囲が5時間ほどしか寝ない中、7時間前後は毎日寝ていました。

睡眠時間の大切さに気付いたのは、大学生になり、自分も周囲もメイクを本格的にし始めた頃でした。周囲がニキビや肌荒れに悩む中で、自分にはそうした悩みがないことに気付きます。また、友人たちが様々なコスメを試しながら悩みを共有し合う中、もともとの肌質の良さと早寝で整った肌のおかげか、自分は比較的高価なコスメでなくても十分であると感じていました。友人たちからは「肌がきれいだね。ファンデーションや下地ってやっぱりデパコス?」と聞かれたことも。

肌がきれいで、健康的な雰囲気のA子は同性からも異性からも可愛がられ、慕われていました。大学3年生の頃には周囲に背中を押されてミスコンに出場し、ファイナリストにも選ばれました。このとき、“親が自分の肌のためにも、健康のためにも早寝をすすめてくれてよかった”と感謝しました。

現在は社会人ですが、早寝の習慣を続けたおかげか、体調を崩すことが少なく、健やかな生活を送っています。もちろん、健康には睡眠以外にも様々な要因がありますが、高校時代に身につけた早寝の習慣が、A子自身の心身の健康維持に役立っているのかもしれませんね。
一見不便に思える親の教育方針も、長期的には子どもの利益になることがあるという教訓を私たちに示してくれました。

【体験者:30代・会社員女性、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。

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