筆者の知人から聞いたお話です。
駅の売店で働いている知人は、ある日困ったお客さんに遭遇したそうです。
画像: 売店で客が「捨てておいて!」大量の“持ち込みゴミ”を渡してきた。店員が断ると『耳を疑う言葉』が!

駅の売店でパート

私は自宅近くの駅にある売店でパートをしています。

そのお店は小さな駅にある小さな売店で、5人もお客さんが入ればぎゅうぎゅうになるほど。
そのせいもあってか、お店にごみ箱は置いていませんでした。

お客さんがうちのお店で購入し、その場で飲み干したドリンクのビンを引き取ることはしていましたが、持ち込みのごみは売店を出てすぐ近くにある駅のごみ箱を利用するようお願いしていました。

荷物を抱えたお客さん

ある日のこと、スーツケースを押しながら両手にも荷物をいっぱい持った60代くらいの女性が来店しました。

女性は、お弁当を手に取りレジへ。私がお会計を担当しました。

会計が終わり、女性にお弁当を差し出すと、女性は手に持っていたコンビニの袋をがさっとレジ台の上に置きました。
袋の中には空のお弁当箱やお菓子の袋などが詰め込まれており、どうやらごみのようでした。

女性は私に、「ねぇ、ごみ捨てておいてよ」と言いました。
私はいつも通り、「申し訳ございません。ごみは駅のごみ箱を利用していただくようお願いしております」と答えました。

するとその女性は目を見開き、「はぁっ!? お弁当買ってあげたでしょう? ごみくらい受け取りなさいよ!」と大声を出したのです。

少し驚いたものの、私は「申し訳ございませんが、どなた様にもご協力いただいておりますので、受け取れません」「ごみ箱は店を出てすぐのところにございます」とはっきり伝えました。女性は私をひと睨みすると、「じゃあお弁当なんかいらないわよ。返金して!」と先ほど会計を済ませたお弁当をレジ台の上に乱暴に置きました。

捨て台詞

私は返金の手続きをし、女性にお金を渡しました。

女性はお金を受け取ると、「けちけちしないでごみを受け取っていれば売り上げになったのにね~」と吐き捨てるように言いながら去って行きました。

私はため息をつきながらその女性を見送りました。
ここまで強く言うお客様はあまりいないものの、同じようなことはよく言われます。
お店で商品を買えば、違う場所で購入して出たごみを置いていってもいい──そういう考えが少しずつでも変わっていってくれたらな、と思っています。

【体験者:50代・女性パート従業員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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