寒がりや暑がりって人によってその感覚は様々ですよね。ときにエアコンの設定温度などで揉めることがありますが、これは保育園で働く友人に聞いたちょっと恥ずかしくなるようなほろ苦い経験談です。
画像: 保育園でエアコン戦争!?「寒がり」VS「暑がり」大人のバトルに『終止符を打った』のは

温度調整が難しい季節

季節の変わり目になると、まだまだ気温が高くて暑く感じる日や一気に気温が下がって肌寒くなる日など気温の変化も激しくて、温度調整が難しいですよね。

私の勤務している小規模保育園では、20名ほどの子どもを複数の保育士で見ています。

その中に極端に寒がりなA先生と、極端に暑がりなM先生がいます。2人とも気が強く自分の意見を曲げず、互いに譲れない信念を持つタイプの人で、私はいつもこの2人の間に挟まれて対応に苦慮しているのですが……。

寒がりVS暑がり

何かと意見がぶつかる2人が1番揉めるのがエアコンの設定温度問題。

「こんなに暑いのに誰が設定温度を上げたの?」と、設定温度を下げるM先生に対し、「あー寒い、この寒いのにクーラーを入れるなんて信じられない!」とエアコンを消すA先生。

間に挟まれて意見を求められる私は、正直この毎日のように繰り広げられる問題をどう解決すべきか悩んでいたのです。

当たり前の指導に赤面

ある日、施設の監査があったときです。監査員の人から保育室の温度についての指摘があり、何を基準に温度を設定しているか尋ねられました。

そのときは、暑がりのM先生の基準で秋の涼しい日にもかかわらずエアコンが入っており、保育室の温度が低すぎると指導されたのです。

大人の感覚ではなく、子どもにとって快適な温度に設定するようにと客観的な視点から言われてしまいました。

さすがに「暑がり寒がりの保育士の基準です」とは言えず、保育のプロとしてこんな当たり前のことを指導されたことも恥ずかしくて、A先生とM先生もばつが悪そう。

その出来事以降、保育室にはわかりやすく大きな温度計が設置され、大人げない意見のぶつかり合いではなく、子どもの快適さを最優先するという当然の基準が明確になりました。子どもにとってはもちろん、どう解決すべきか悩む必要のなくなった私にとっても快適な空間になりました。

【体験者:40代・女性保育士、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。

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