筆者の義両親は驚くほどのケチで、自分たちのことには躊躇わずにお金を使うものの、他のことには一切使いたくないと思っている人たちです。それは孫に対しても同じで……。ケチケチ義両親のエピソードをご紹介します。

そして当日。
シューズの売り場へ行くと、ちょうど息子が欲しがっていたシューズがディスプレイに飾ってあったため、息子が「あ、これ!」と言いました。
すると義母は、真っ先に値札を確認し「部活でこんな高いの使うの?」としかめっ面。

息子は「友達や先輩もみんなこのメーカーのシューズ履いてるから……」と言ったのですが、義母は「ダメよ! 高すぎるわ! こっちにしなさいよ!」と半額程度のシューズを息子にすすめたのです。

すると息子は

義母の言葉を聞いた息子は「じゃあ、いいや。いらない!」と言って、店の外へ。
義母は「何よ? 買ってあげるわよ?」と息子に声をかけていましたが、息子は涙目になりながら「それはいらない!」と車に乗ってしまいました。

孫の反撃に遭って、義母も少したじろいだ様子……。
見かねた夫が「そんなに高い高い言うなら、最初から買ってやるって言うなよ!」と言ってくれたのですが、それでも義母は「この安いのでいいじゃない!」と言い張っていたのです。

家族の価値観

息子曰く、義母の言っていたシューズは練習用のもので、大会出場時には履けないものだとか。
夫もさすがに「あれはないわ」と呆れていて、「俺が子どもの頃からずっとそうだったからな。もういいよ」とあきらめ状態。
他の孫にも同じことをしていたため、義実家に寄り付く孫はいなくなっています。

節約する意識はとても大切ですが、何事も度を超えると悪い結果につながるんだなぁと思った出来事でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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