「姑とはできるだけ距離を保ちたい」と思っていた筆者の友人A子。ところが、ある出来事をきっかけに、その考えに少しずつ変化が訪れました。自ら心を開き、ぎこちなかった嫁姑関係を少しずつ築き直していったA子のエピソードです。

思い切って誘ってみた

私も義妹を見習って「素直でかわいい嫁をやってみよう」と心に決め、思い切って姑に声をかけてみました。
「お義母さん、一緒に買い物に行きませんか?」
その瞬間の姑の顔は、今でも忘れられません。
まるで娘に誘われたかのように目を輝かせ、「まあ、うれしい!」と大喜び。

当日、姑は終始上機嫌で、私にまであれこれ買ってくれました。夫は男二人兄弟。
姑はずっと“嫁と買い物をする日”に憧れていたのだそうです。

一歩踏み出す勇気

その日をきっかけに、私たちは定期的にランチや買い物を楽しむようになりました。
最初は「良い嫁を演じてみよう」という気持ちでしたが、一緒に過ごすうちに本当の情が生まれ、今では心から仲の良い関係です。

義妹のおかげで、思いやりを「言葉」ではなく「行動」で示すことの大切さを学びました。
ほんの小さな勇気が、人と人との距離をやさしく縮めてくれるのだと感じています。

【体験者:50代女性・会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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