子どもにとって美容室は「髪を切る場所」。ショートヘアのおばあちゃんが「美容室行こうかしら」とつぶやくと、孫娘が大爆笑。筆者の友人・恵美さん(仮名)が目撃した、おばあちゃんの秀逸すぎる『大人の美容事情』解説とは。
画像: 孫「ばぁば、髪短いのにまた美容院?(笑)」祖母「あのね」語られた『大人の事情』の説明が秀逸だった

孫娘の素朴な疑問

恵美さんの母親は70代のショートヘア。

「そろそろ美容室行こうかしら」

何気なくつぶやくと、小学1年生の孫娘が突然お腹を抱えて大笑い。

「ばぁば、髪ぜんぜん伸びてないのに、また行くの!?」

子どもにとって美容室は「髪を切る場所」

確かにショートのままなのに、なぜまた行くのか。

孫娘にとっては不思議で仕方ない様子でした。

短い方が楽じゃないの?

「だって髪、全然長くないよ? 切るとこないじゃん!」

真面目に指摘する孫娘。

母は「ショートは維持が大変なのよ」と説明するも、孫娘はキョトン。

「え? 短い方が楽じゃないの?」

恵美さんも思わず納得。

確かに子どもからしたら、短い方が楽に見えるのは当然かもしれない。

ばぁばの本気解説

すると母が、矢継ぎ早に解説を始めました。

「じゃあ、説明してあげる」

「ばぁばの髪はね、1ヶ月で1センチ伸びるの。そうすると形が崩れちゃう」

「しかも白髪も生えてくるから染めなきゃいけないし、パサパサになるからトリートメントも必要なの」

「大人の髪はメンテナンスが大変なのよ」

孫娘は目を丸くしました。

「えー! 大人って大変! 私、ずっと長い髪でいい!」

するとさらに、母が畳みかけます。

「あのね、ロングヘアはもっと大変なのよ。毎日しっかり乾かして、トリートメントもしないと……」

孫娘は絶叫。

「やだー! どっちも大変じゃん!」

30年後の悩み

恵美さんは心の中で笑いました。

「娘よ、その悩みはあと30年後に分かるわ……」

子どもの純粋な疑問から、改めて大人の美容の大変さを実感する瞬間でした。

いつか孫娘も同じことで悩む日が来るのでしょう。

そのとき、このばぁばの解説を思い出してくれるといいですね。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.