友人Aの話です。昔から家族にお金を使わない夫。生活費も必要最低限で、子どもたちの大学進学の際も奨学金に頼るしかありませんでした。帰省のたびに「大学費用、いつ返すん?」と口にする夫に、ある日娘が放った一言が──。

娘の痛烈な一言

ある日、帰省していた娘にまた同じことを言った夫。「そろそろ返してくれるんかな?」と冗談めかして笑ったその瞬間、娘がすかさず言い返しました。
「お父さんは? ばあちゃんに返したん? いつ返すん?」
夫自身も県外の大学に進学し、義両親から仕送りを受けて大学を卒業。返金したことなど一度もなく、足りなければ振込依頼をしていたこともAは義両親から聞かされていました。なのに、子どもには返済を求めていたのです。娘に突きつけられた瞬間、夫は黙り込んでしまいました。

因果応報を実感した瞬間

自分がやっていないことを子どもに求めるな──。Aは心の中でそうつぶやきました。
まさに因果応報だと痛感した出来事。娘の鋭い指摘は、夫にとって鏡を突きつけられる瞬間だったのでしょう。
以来、「いつ返してくれるん?」という発言はほとんど聞かれなくなりました。
家族に放った言葉が、巡り巡って自分に返ってきたのだと感じています。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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