飲食店で働く筆者の知人Mさんの体験談です。 アツアツのハンバーグを提供時、お客様とのわずかなコミュニケーション不足が重大な事故につながりました。この出来事から、お店とMさんが学んだ安全への大切な教訓をご紹介します。

しかしその瞬間、女性客は急にカウンター下の荷物置きに入れたバッグから物を取り出そうとして身をかがめたのです。肩がMさんの持っている鉄板をのせたトレイにぶつかり、トレイは大きく傾きました。

「あぶない!」
Mさんは女性客に熱いものがかからないように、とっさにトレイを逆方向へ引き寄せました。結果として、鉄板やハンバーグ、ソースはMさんに向かってひっくり返ってしまったのです。

幸い女性客にケガはありませんでしたが、アツアツのハンバーグやソースがMさんの手にかかり、Mさんは軽い火傷を負うことに。女性客は状況を把握できていない様子で、何が起きたのか理解するのに時間がかかっていました。

この事故をきっかけに、お店ではオペレーションと安全への意識を大きく見直しました。

公共の場でのサービス提供や利用においては、わずかなコミュニケーション不足が大きな事故につながりかねないことを学びました。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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