子どもの友人関係は、親にとって心配の種になることが多いもの。お金が関わればなおさらでしょう。今回は、筆者の知人から「友人間の金銭トラブル」の実体験を聞いてきました。
画像: お友だちの家で消えた『息子の千円札』お友だちに確認したら →【まさかのもの】が出てきた

お金は自分で管理

先日、親戚から息子がおこづかいをもらいました。その金額は千円。今まではもらったお金は私が預かり、欲しいものが出てきたら私に申告するというスタイルでした。

ただ、息子はもう小学4年生。自販機やコンビニなどで買い食いをする友だちも増えてきました。そろそろ自分のお金は自分で管理させても良いかなと思ったので、今回は千円札を息子に渡したのです。

消えた千円札と思い当たる節

しかし、数日後「千円札がない!」と泣き出した息子。家の中を二人で探しましたが、千円札はどこにも見当たりませんでした。

私が息子に「身に覚えはない?」と聞くと、「今日Aくんの家に遊びに行く前は、財布の中にあった」との事。

実は以前Aくんがうちに来た際、息子の玩具が見当たらなくなった事がありました。その時は追及しなかったのですが、私は今回の事で彼との関係性に注意が必要だと感じました。

Aくん宅での対応

私は勇気を出して、息子とAくんの家に行きました。「急にごめんね。Aくんの家に千円札落ちてなかったかな?」私が尋ねると「ありません!」と即答するAくん。

そこで正直に経緯を説明し、「ちょっとお母さんに話を聞いてみてもいいかな?」とご両親との話し合いを求めました。するとAくんは動揺した様子を見せ、自分の部屋に向かいました。

「床に落ちてました! お母さんには言わないでください! あと、これもありました!」と千円札となくなっていた玩具を差し出したのでした。

その後、Aくんは他の友人の間でも同様のトラブルを抱えていた事が分かりました。その後の詳しい状況は把握していませんが、約1年後にAくんは他校へ転校していきました。

親として反省している事

息子は親しい友人との間で起きたトラブルに、とても落ち込んでしまいました。はじめての自由に使えるおこづかいで悲しい思いをさせてしまい、親として深く反省しています。

息子にはお金の価値を教えたうえで、外出の際は財布を肌身離さず管理する事をきちんと伝えておくべきでした。しかし、最も大切な学びは、子どもの心のケアと、友人トラブルへの冷静な対応の難しさです。

ただ、今回のようなデリケートなトラブルを未然に防ぐのは困難かもしれませんが、親として、子どもが異変を感じた際にすぐに相談できる信頼関係を日頃から築く事、そして感情的にならず、学校などの第三者機関も交えた冷静な話し合いを試みる事の重要性を痛感しました。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。

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