不妊治療の末、子どもを授かれなかった先輩Tさん。その後離婚し、数年後再婚したのですが、すぐに妊娠が発覚し大喜び。驚くことに、元夫も再婚後に父親になっていたそうです。命の不思議と希望を感じた出来事です。
画像: 不妊治療の末に授からず、離婚。「努力が報われないと感じる時もあるけれど」元夫婦に訪れた『奇跡』とは

不妊治療の果てに

私は、結婚後3年にわたり不妊治療を続けていました。しかし努力の甲斐もなく、妊娠には至りませんでした。

検査の結果、私自身も元夫も共に不妊の傾向があることが分かり、夫婦関係は次第にぎくしゃくしていきました。
互いに責めているわけではないのに、心の距離が広がってしまったのです。
そんな日々の中で、私たちは気持ちを保てなくなり、結婚生活は終わりを迎えました。

思いがけない再会

離婚からしばらくして、私は同窓会に参加しました。
そこにはかつての恋人がいました。
懐かしい会話を重ねるうちに心が通じ合い、自然な流れで再び交際が始まりました。

その後、再会した彼と結婚。
しばらくして、妊娠が判明したのです。

あれほど不妊治療に苦しんでも授からなかった子どもが、新しいパートナーとの間にすぐに宿ったことは、驚きであり、大きな喜びでした。

元夫にも訪れた奇跡

しかし、驚きはこれだけではありませんでした。
なんと元夫も再婚し、子どもを授かっていたのです。

かつては「授かることが難しい」と言われた二人が、それぞれ新しい人生の中で親になった。
この偶然のようで必然のような出来事に、「人生は思い通りにいかなくても、別の形で道が開けることがある」と実感しました。

人生のめぐり合わせと希望

不妊治療という経験を経て、私と元夫はそれぞれのパートナーとの間に新しい命を授かりました。
そこから学べるのは「人生には予定通りにならないことがある一方で、思いがけないめぐり合わせや奇跡が待っている」ということです。

努力が報われないと感じる時もありますが、それが無駄だったわけではなく、新しい道へとつながるきっかけになることもあるのだと気づかされました。
命の誕生は偶然であり必然。人生の不思議さと希望を感じる出来事でした。

【体験者:50代・女性会社員、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.