イメージや伝聞だけで、物事を判断したり、評価したりしてしまった経験はありませんか? 私は何度もそのような経験があります。今回はそんなイメージとギャップにまつわる筆者の知人のエピソードを紹介します。知人はあるイメージがつきまとい娘の転園にポジティブな気持ちを抱けなかったようですが……。
画像: 公立の保育園は「古いし園児も多いしなにかと雑そう~」娘の転園に後ろ向きだった私が『反省した理由』

転園

私には2歳の娘がいます。
これまで通っていた保育園は私立で、クラスは少人数で担任の先生が1人・副担任の先生が複数人いる充実のサポート体制で、建物もとってもきれいなところでした。

しかし、この度引っ越しが決まり、それに伴い娘にも保育園を転園してもらうことになりました。

次の保育園は公立です。
見学に行った際に見た感じ、建物は老朽しており、お世辞にもきれいとは言えません。
また、先生も複数人で多数のクラスを掛け持ちしてみているようで、どの方が娘の担任なのかさえ曖昧です。

正直なところ、この環境では以前の園のように、娘個人を注意深く見てもらうことは難しそうだな……と感じました。

意外な変化

前の園に未練を抱えたまま、始まった新たな保育園生活。
1ヶ月が過ぎたころ、思いもよらぬ変化が起こりました。

それはお迎えに行ったときのこと。
いつもなら私の姿を見つけると一目散に駆け寄ってくる娘が、その日は私を見つけたあともしっかりと先生のお話を聞いているのです。
先生とコミュニケーションを取り、手洗いやお着替えを済ませ、落ち着いた足取りで先生と一緒に教室から出てきました。

そこに数日前までの思い通りにいかないと涙が出てしまい、手が付けられなくなる娘の姿はありません。

決めつけていたイメージ

その変化は偶然ではなく、翌日のお迎えでも、そのまた翌日のお迎えでも継続されました。

こちらをチラチラと見ながらも、一生懸命先生の話を聞き、行動する娘。
『保育園』というコミュニティのルールに、必死でついていっているようです。

転園が決まったときには、失礼ながら『娘個人を見てもらうのは難しそう』と決めつけていました。
しかし、実際にはどの先生も真摯に娘と向き合ってくれています。

私は当初の決めつけを反省し、いまではこの園に通えたことを誇らしく思っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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