筆者の話です。
実家で余ったみかんをB(夫の友人)に送ったことから、意外な交流が始まりました。
思いがけない「食べ物のご縁」が、家族ぐるみの不思議なつながりに発展したお話です。
画像: 「“みかん”なんかで喜んでくれるのかな」半信半疑で送ってみたら →『思いがけない展開』にほっこり

みかんを送ってみたら

私の実家は瀬戸内海の島で特産品は柑橘類。
冬になると親戚やご近所からたくさんみかんをいただきます。
地元の人間にとっては珍しくもありませんが、せっかくだからとB(夫の友人)に送ってみました。

「こんなもので喜ばれるのかな」と半信半疑でいた私。
ところがBは大の柑橘好きで、わざわざ購入しているほどだったのです。
思いがけない喜びように驚き、私の中で「また送ろう」という気持ちが芽生えました。

思わぬお返し

送るなら喜んでくれる人に贈りたいと思った私たち。
それ以来、親戚からもらったみかんをBに送るのが定番に。
Bが結婚するまでは実家住まい、結婚してからも実家近くに住んでいたので、Bからの依頼でBの実家へみかんを送っていました。

ある時、Bと雑談していた夫。
みかんを「おいしい」と褒めてくれた流れで「うちはお米しかないからな」と言うBに「いいじゃないか、うちは毎月買いに行ってるよ!」と返したのです。
その何気ない会話がきっかけとなり、それから間もなく、我が家にB家が作った「お米」が届いたのでした。

私たちは「主食をいただけるなんて!」と感激。
こちらの喜びぶりに安心したのか、それからは季節ごとにお米を送ってくださるようになりました。

うっかりがつないだ縁

「みかんでいいのかな」「お米で喜んでくれるのかな」
互いに遠慮しつつも続いていく贈り物のやり取りは数年に及びました。

そんなある時、母がうっかり私の実家の住所と電話番号を送付伝票に記載してB家にみかんを発送してしまいました。
私の実家にB家からお米が届いたことで記載まちがいが発覚し、母が驚いて私に知らせてきました。
はじめましてを兼ねたお礼の電話をきっかけに、私の両親とB両親同士が直接連絡を取るようになり、二つの家族の交流が始まったのです。

実家同士が仲良しに!?

最初は「余り物だから」と気軽に送ったみかんでしたが、思わぬ縁を運んでくれました。
もとは夫の友人だったB家と、私の実家。
他人から見たら「どういうつながり!?」と驚かれるような関係性ですが、いまでは私たち夫婦を飛び越え仲良しに。

コメ不足が報道されていた時期も変わらず送ってくださり、安心して食卓を囲めたのです。
食べ物が生んだ不思議なご縁に、心から感謝しています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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