我が子が未満児クラスへ入園することに、迷いとためらいがあった筆者。
悩み続けながらも子どもと共に進むなかで、たどり着いた答えがありました。
画像: 「ごめんね」2歳で入園させた末っ子は、泣いてばかり。罪悪感を抱いていた私に →『思わぬ出来事』が

末っ子を未満児クラスに入園させる

私には、3人の子どもがいます。

上2人は3歳まで自宅で見ていましたが、3人目の末っ子は、2歳で保育園に入園させることに決めました。
理由は経済事情。上の子達にお金がかかってきたこともあり働かざるを得ない状況でした。

「寂しい思いをさせるけど、仕方ない」
自分にそう言い聞かせながら、保育園への入園を申し込みました。

諸事情で年度途中からの入園となりましたが、幸い良い園に入園できた末っ子。私も「仕事を頑張ろう!」と自分を奮い立たせていたのです。

「これでよかったのかな……」という思い

いざ子どもを預けて働き始めたものの、私はすっきりしない気持ちを抱え続けていました。

「早くから預けるのはかわいそうかな」「生活を切り詰めれば預けずに済んだかもしれないのに」など悶々と考えてしまう日々。

「働かないと厳しい」というのは頭で分かっているのに、気持ちがついていかない。そんな状態が続いていました。

入園後成長していく末っ子

末っ子は、入園直後は泣いてばかりいました。その姿に、心が痛む私。

ですが入園して3ヶ月ほど経ったある日のこと、保育園の玄関で靴を脱がせてあげると、末っ子は1人で廊下を歩いて行き部屋へと向かいました。

そして担任の先生の腕の中に飛び込み、満面の笑みを見せたのです。

1人で部屋まで行けたこと、先生に会えてうれしそうな様子。入園した当初は泣いてばかりいた息子が、いつの間にかこんなに園に馴染んでいることをそのとき知りました。

その園は保育中の様子を写真で送ってくれるのですが、日が経つにつれて楽しそうな様子の写真が増えていました。
集団生活のおかげで、他人との距離の取り方もうまくなりましたし、挨拶などの社会習慣もどんどん身につけていったのです。

少しずつ前向きに考えられるように

園に慣れていくにつれて、楽しそうな姿が増えた末っ子。
その姿に、私も自分の気持ちにひとつの区切りをつけられました。

「できることなら、自宅で末っ子のお世話を焼きたかった」その考えは今も心の隅にあります。
でも、私にもやらなければならないことがありますし、楽しそうな子どもの生活を母親の気持ちの揺らぎでいまさら壊すわけにもいきません。

母親には母親の人生があり、子どもには子どもの人生がある──

お互いやらなければならないことをこなしながら、共に過ごせる時間を大切にしていこう。今はそんな風に考えています。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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