スーパーでの買い物時、いつもと同じはずなのに時々変わった人に遭遇すること、ありませんか? 今回は、筆者の友人・ヨリコさん(仮名)が遭遇した、常識を超えた驚きの出来事をご紹介します。
画像: スーパーで他人から「はい、生肉“半分こ”ね」凍りついた私 → 場を救った『ベテラン店員の一言』

いつもの買い物のはずが

いつものスーパーで会計を済ませ、 袋詰めをしていたヨリコさん。

隣で同じように作業していた年配の女性が、 突然声をかけてきました。

「あら、私こんなに要らないから、あなた半分持ってって」

え? と思う間もなく、女性はパックのラップをその場で開封。

生の鶏ひき肉を半分、 ポリ袋にごそっと移し替えて差し出してきたのです。

ヨリコさんは言葉を失いました。

エスカレートする要求

「ここは台所じゃない! そもそも見知らぬ人なのに」

心の中で叫びながらも、頭が真っ白になったヨリコさん。

でも女性の“仰天行動”はまだ終わりませんでした。

今度はヨリコさんのカゴに勝手に手を伸ばし、

「あっ、この漬物好きなのよ。でもいっつも残しちゃうからさ、あなたちょっと私に分けてよ」

当然のように言い出したのです。

「え、えっと……」

あまりの展開に言葉を失うヨリコさん。

すると女性はさらに畳み掛けるように、

「ちょっとでイイのよ、ちょっとで」

断ろうと口を開いたその瞬間でした。

ベテラン店員の神対応

すっと現れたのは、スーパーのベテラン風スタッフ。

絶妙なタイミングで間に入ると、穏やかながらも毅然とした口調で言いました。

「お客さま、ちょっとごめんなさいね。ここでは購入商品の開封はお控えいただいてるんですよ」

その一言で、女性の動きがピタリと止まりました。

「あら? そうなの。昔はみんな助け合ってたもんなのよ。世知辛い世の中ね」

不満そうにつぶやきながらも、女性はあっさりと去っていきます。

嵐のような出来事の後で

主婦大ベテランのやすやすと垣根を越えるパワー。

スーパー大ベテラン店員のサッとした助け舟。

両者の圧に圧倒され、目の前を嵐のように過ぎ去った出来事に、ヨリコさんはただ呆然。

「助け合い」という美しい行動も、時と場所を選ばないと迷惑になってしまうもの。

でも、困った時にさりげなく手を差し伸べてくれる人もいる。

人との距離感って、本当に難しい。

しかも、世の中って本当にいろんな人がいるものだとしみじみ感じた出来事でした。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

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