「おやつの時間まで待ってね」と教えていたのに、4歳の息子が勝手にお菓子を食べていました。最初は感情的に叱ってしまった私ですが、冷静に振り返り、なぜ息子がルールを破ったのかを考えたことで、親子で解決の道を見つけることができました。

私は「空腹で待つのは難しいよね」と共感しながら、「でも、みんなで一緒に食べるおやつの時間を守ることも大切だよ」と伝えました。そして、具体的な健康のリスクを論理的に説明する代わりに、「これからは、何を食べるかを自分で決めていいよ。自分で決めたら、時間まで待てるかな?」と提案すると、息子は嬉しそうにうなずきました。

自分で選ぶ楽しさがルールを守る力に

その日から、息子は自分でおやつを選ぶ楽しみを感じるようになり、おやつの時間をきちんと守れるようになりました。ルールを押しつけるのではなく、まず「自分で決めたい」という気持ちを尊重し、自分で選んだものを守るという「主体的な経験」を通じて、自然と守る意識が芽生えたのです。自分で決めたからこそ、その時間を守ることに価値を感じるようになったのでしょう。

子育てに必要なのは“理解”と“対話”

今回の出来事を通して、子どもがルールを守れない理由にしっかり向き合い、頭ごなしに叱るのではなく、対話を重ねながら解決していくことの大切さを実感しました。親が子どもの気持ちを尊重し、共に考える姿勢が、信頼関係を育てる鍵なのだと思います。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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