夫婦だから許せること、逆に夫婦だから許せないこともあるものです。
今回は筆者の知人A子さんの、どうしても許せない出来事をお聞きしました。

失った信頼を取り戻すのって難しいよ。どうしても許せません

なんと夫は出張ではなく、友人達と旅行へ行っていたと言うではありませんか!
夫は

「これから何年も友人達と旅行へ行けないと思ったら、今しかないと思った」
「正直に旅行へ行きたいなんて言ったら、怒られて拒否されるのが目に見えていたから。だから嘘をついた」

と説明しました。A子さんはこの事実に激しいショックを受け、言葉が出ませんでした。
こっちは妊娠発覚時点で「母」となり、十月十日子を守り育てているのに。
不安な気持ちの私を置いたまま、あなたは嘘をついてまで遊びに行ったの?

A子さんは激しい怒りと悲しみに襲われました。
偽出張事件は「信頼を無くした」と夫婦間で大きな衝突となり、一時は離婚の話が出たほどです。
離婚話が出たので両親や義両親にも話し、両家を交えて夫の行動の重大性について話し合いがもたれました。
後にも先にも、ここまでの修羅場になることはないでしょう。

あの時妊娠した我が子は、もう3歳になります。
どうやら夫は本気で反省したようで、今は子煩悩で家事もする良いパパです。その後も、夫は家族との約束を何よりも優先し、誠実に行動することで信頼回復に努めています。

あの時の心の傷は深く、完全に癒えることはありません。

実父には「いい加減許してやったら?」なんて言われますが、あの時の不安と悲しみを覚えている実母は「一生の恨みだよね」と、A子さんの気持ちに理解を示してくれます。

夫婦にとって、一度失った信頼を取り戻すことは簡単ではありません。A子さんは、夫の今の真摯な姿を認めつつも、あの時の経験をどう夫婦として乗り越えていくかを、今も模索し続けています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。

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