結婚をしたら、嫁は婚家のやり方におとなしく従うもの、というのはすでに古い考え方だと言われがちですが、いまだにそう考えている人も少なくありません。今回は古い考え方のお姑さんとあることがきっかけでトラブルに発展してしまった経験のある筆者の知人、Hさんのお話です。

「またなくなってる」
数日後、今度はクローゼットにつるしておいた服がごっそりなくなっているのに気づいたHさん。
少し考えてから、「服がない! 泥棒が入ったに違いないわ!」と大げさに騒ぎ立てました。
「ほかに盗られたものは!? 母さんも確認して!」
事情を知らない旦那さんは大騒ぎで貴重品を確認しはじめました。

「服ぐらいでそんな大げさな」
お姑さんがそう言うので、Hさんはきっぱりと答えました。
「どんなに小さいものでも人のものを盗るのは泥棒です、警察に調べてもらわないと!」
Hさんがスマホを手に取ったところでお姑さんの顔色が変わり、自分が義妹にあげてしまったから警察は呼ばないでと言いました。

「母さん、勝手に人のものに手をつけるなよ」
「でも嫁のものは……」
「嫁いできたからって、この家の所有物になるわけじゃないんだぞ!」
お姑さんは旦那さんにきつく叱られたそうです。

そしてHさんはこれから義妹に勝手にものをあげないで欲しい、勝手にあげたら次は警察を呼ぶとお姑さんに約束させたとのことです。

いくら嫁とはいえ、勝手に人のものをあげるのは良くない行為です。これを機にお姑さんには自分とHさんの関係性についてよく考えて欲しいですね。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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