時として子どもは、大人が思いもよらない言葉で私たちを驚かせてくれます。筆者の友人・美香さん(仮名)の息子・ケンくん(仮名)が校外学習で見せた、困難を笑いに変える驚きの一言とは。母親も教師も救われた、心温まるエピソードをお伝えします。

まさかのドヤ顔返し

ケンくんの反応は予想外でした。 怒るどころか、ニヤッと笑ったのです。

ケンくんは得意げな顔で言いました。

「うらやましいでしょ? オレのひざに乗っていいよ!」

完全にドヤ顔です。 次の瞬間、先生も吹き出し、友だちも肩を揺らして笑いました。

重たい空気が嘘みたいに軽くなる。 その一言で、ドッと笑い声が広がったのです。

美香さんは驚きと同時に、息子の強さに胸が熱くなりました。

困難を背負っても、それを笑いに変える息子の姿が、そこにありました。

子どもが教えてくれたこと

「特別扱い」と受けとめがちな瞬間も、ユーモアで跳ね返す。

困難を強さに変える息子の姿に、周囲がハッとさせられました。

笑わせる力、空気を変える力。

息子の一言に、周りの大人も教えられた気がする出来事でした。

あの時のクラスメイトとケンくんは、その後もずっと仲良しです。 車いすという“違い”が、むしろ友情のきっかけになりました。

美香さんは、もっと肩の力を抜いて生きていいんだと、今ではそう思えるそうです。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2023年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

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