筆者の話です。
義実家へ帰省するたび、夫の子ども時代の自慢話が延々と繰り返されます。
最初は新鮮だったものの、十数年も続くと心の中でモヤモヤ……。
義両親のご機嫌を優先してしまう自分に「やっぱり無理だわ」と感じてしまうのです。
画像: 義両親に十数年聞かされ続けている『夫の輝かしい過去』何度話題を変えても →【義両親の執念】に戦慄

義実家で始まる自慢話

義実家に帰省すると、なぜか始まるのが夫の子ども時代の自慢大会です。
「運動会では一番速かった」「勉強もできて先生に褒められた」など、誇らしげに語る義両親。
最初は私も「知らなかった一面が聞けて楽しい」と思いました。
出会っていない頃に思いをはせながら、微笑ましく聞いていたのです。

優等生と現実のギャップ

ところが、結婚して十数年も経つと状況は一変。
話される内容は毎回同じで、耳にタコができるほど。
聞くたびに「またか」と心の中でため息が漏れるようになりました。

しかも夫の子ども時代の話を聞けば聞くほど、実生活とのギャップに戸惑ってしまいます。
朝は起こすまで布団から出てこないし、時間はいつもギリギリ。
脱いだ服はそのまま置きっぱなしで、食べた皿を片づけないこともしばしば。

あの「優等生エピソード」の面影はどこにも見当たりません。
夫自身は黙って聞いているだけですが、義両親の嬉しそうな顔を見ると水を差すこともできないのです。

話題を変えても元通り

内心では「もうエピソードを全部覚えてしまったのに」とイライラが募ります。
こちらから違う話題を振っても、結局は夫の自慢話に逆戻り。
いろいろ試してみますが、どれも効果がありません。

「この話はもう聞いたので」と冗談めかして伝えてみたこともありましたが、義両親は笑って流すだけ。
それどころか、さらに別の自慢を追加されてしまい、ますます逃げ場がなくなってしまったのです。

残るのは「やっぱり無理」

繰り返される自慢話にうんざりしながらも、波風を立てず過ごすのが習慣になってしまった私。
義両親にとっては誇らしい思い出なのでしょう。
それでも「機嫌が悪くなるよりはいいか」と思いつつ、心の中ではモヤモヤが消えません。
帰省のたびに小さな溜め息を抱え、同じ気持ちを繰り返してしまうのです。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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