これは筆者自身が体験した“歯医者嫌いな夫”とのエピソードです。
仕事が忙しいと先延ばしにしていた夫が、実は「歯医者が怖かった」と打ち明けた瞬間から始まったこの出来事。
夫婦の会話と、ちょっとした工夫が心の壁を取り除いていったお話です。
画像: 3か月も【歯医者を拒否し続けた夫】「怖いんだ」妻の正論も効果なし → 恐怖心を打ち破った『選択肢』とは

歯が痛いと言い続ける夫

夫が「歯が痛い」と言い出したのは、もう3ヶ月も前のこと。最初は仕事が忙しくて歯医者に行けないだけかと思い、私もあまり深くは考えていませんでした。でも何週間経っても歯医者に行く気配はなく、私が「早く行ったら?」と何度言っても「時間がない」と言い訳ばかり。

あまりに痛がるので「もしかして歯医者が怖いの?」と聞いてみたところ、夫は少し黙ったあと、「実はそうなんだ」とぽつり。まさか大人になってからも歯医者が怖いとは思っておらず、少し驚いてしまいました。でも、怖いからといって放っておけば悪化するだけ。それでも夫は「行きたくない」と頑ななまま。

ママ友から聞いた“救世主”

私が困り果てているとき、ママ友が「痛みを感じさせない治療をしてくれる歯医者があるよ」と教えてくれました。家からは少し遠いけれど、麻酔がしっかりしていて、本当に痛くないのだとか。「歯医者が苦手な人でも安心して通えるよ」と太鼓判。

その話を夫に伝えると、最初は「本当に痛くないの?」と疑いの目。でも「痛みよりマシでしょ?」と後押しすると、ついに観念して予約を取りました。重い腰を上げるまでに時間はかかったけれど、それでも一歩前進。

治療後の夫の意外な反応

治療から帰ってきた夫は開口一番、「全然痛くなかった! すごく丁寧で優しい先生だった」と満面の笑み。それからは定期的に通うようになり、歯の痛みもすっかり治まりました。

怖がる理由は“気持ち”にあった

今回のことで私が学んだのは、「忙しい」「時間がない」というのは建前で、本当の理由は“恐怖心”だったということ。いくら正論を言っても、相手の気持ちを理解しなければ解決しない。だからこそ、無理に押し通すのではなく、「安心できる選択肢」を示すことの大切さを感じました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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