母の愛情たっぷりのお弁当。
でも、実はその中にずっと苦手な“ある味”があったと言う筆者の友人。
本音を伝えられなかった高校時代を経て数年後、勇気を出して母に話してみると、思いもよらぬ返答が──。
今回は友人から聞いた、親子のエピソードをご紹介します。
画像: 母の手作り弁当が「実は苦手だった」本音を伝えられなかった高校時代 → 数年後、思いきって伝えたら

苦手な味

高校時代、母が毎朝作ってくれたお弁当は、どこか“母の理想”が詰まったような見た目でした。

色とりどりの野菜に、タコさんウインナー、そして必ず入っていたのが、ふわふわの甘い卵焼きでした。

友人達には、
「見た目かわいい!」
「お母さんすごいね~」
と褒められ、笑って頷いていた私。

でも実は、ずっとあの甘さが苦手だったのです。

なかなか言えない

それでも当時、母には言えないままでした。

『せっかく作ってくれているのに』と思うと、残すのも悪い気がして、教室でそっと卵焼きだけ友達に食べてもらったことも一度ではありません。

その後、大学生になって一人暮らしを始め、実家を離れた私。

帰省のたびに、母は
「お弁当、また作ってあげようか?」
と楽しそうに尋ねてくれます。

「ううん、大丈夫」
そう言ってやんわり断っていたけれど、あの卵焼きがずっと胸に引っかかってモヤモヤしていました。

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