これは筆者の友人Kさんから聞いたお話です。
育児や家事に追われる毎日の中で、自分へのご褒美として思い切ってブランドバッグを購入したKさん。しかし学校行事でそのバッグを持って行ったとき、思わぬ一言に心が大きく揺さぶられる出来事が待っていました。
画像: 「そんなの買う暇あったら、子どもに使えば」ママ友の嫌味に凍り付くも → 救ってくれた【別ママの言葉】

思い切って買ったご褒美バッグ

ある日、ママ友のKさんは思い切ってブランドバッグを購入しました。毎日の家事や育児に追われ、自分の時間などほとんどない生活の中で「頑張った自分にご褒美が欲しい」と決意したのです。普段は節約を心がける彼女にとって大きな買い物でしたが、「私も大切にしていい」と心に決め、堂々と持ち歩こうとしました。

嫌味に心が揺れる→モヤモヤ

数日後、子どもの学校行事でそのバッグを持って出かけたKさん。教室前でママ友たちと立ち話をしていると、あるママがバッグを見て嫌味交じりに笑いながら言いました。
「へえ、いいバッグ。そんなの買う暇あったら子どもに使えば?」
思いもよらない言葉に返す言葉を失ったKさん。「贅沢すぎると思われているのかな」「母親失格ってこと?」と自問自答が止まらず、胸がざわつきました。

救ってくれたひと言

気まずい空気を破ってくれたのは、別のママのさりげない言葉でした。
「でもさ、頑張ってる自分にご褒美って大事だよね。私もたまにやっちゃうよ」
その笑顔のひと言に場の空気が和み、嫌味を言ったママも黙り込んでしまいました。Kさんは一気に救われた気持ちになり、胸が熱くなったそうです。

揺らいだ気持ちの正体

帰宅してからKさんはなぜあんなに動揺したのかを考えました。それは「母親だから子どもを最優先にすべき」という思い込みを自分自身が抱えていたからでした。だからこそ他人の言葉に強く揺さぶられてしまったのです。しかし冷静に考えれば、母親である前に自分はひとりの人間。小さなご褒美は心の余裕を生み、むしろ家族に優しくできる力になると気づきました。

自分を大切にすることの意味

この出来事を通してKさんは「自分を大切にすることを恥じなくていい」と学んだのです。他人の価値観に振り回されず、自分に合ったバランスを持つことが、結局は家族にとってもプラスになる。今ではそのバッグを持つたびに、あの日のフォローの言葉を思い出し、胸を張って歩けるようになったと話してくれました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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