親からかけられる言葉は、その人の人生に影響を与えることがあります。筆者の知人Aさんは、母親から「あなたは何もできないんだから」と常に言われ、過保護に育てられ、何も挑戦させてもらえないまま大人になりました。その結果、何もできない大人になっていたAさん。結婚しても家事などに自信が持てず、結局離婚してしまいます。母からかけられ続けた呪いを解くことはできるのでしょうか。

私、変わりたい!

離婚して、しばらくAさんの気分はどん底でした。「私は何もできない」「生きてる意味がない」とふさぎ込んでいたAさんでしたが、「このままではいけない」と決意しました。

「何もできない」という思い込みを捨てるため、何でもやってみようとAさんは生き方を180度変えてみたのです。

家事はもちろん、やってみたかった乗馬やピアノなど何でも始めることに。するとAさんは、新しい自分に出会えたような、満たされた気持ちになりました。

自分で行動する大切さに気づかなければ、こんな風に生きることはできなかったでしょう。離婚はAさんの大きな転機となりました。

母の言葉が与える影響

その後、Aさんはまた素敵な出会いがあり再婚しました。現在は妊娠中のAさんは、親からかけられる言葉が子どもに与える影響の大きさを痛感し、生まれてくる子どもに温かい言葉をかけてあげようと決意しています。

母がずっと言ってきた「あなたは何もできない」は、Aさん自身がずっと縛られてきた思い込みの言葉でした。その思い込みから解き放たれるのに多くの時間がかかったAさん。

この連鎖を繰り返してはいけないと、今から気を引き締めているそうです。

親がどのような言葉をかけてあげるかは、子どもが自分の可能性を信じる上で大事なこと。どんな言葉をかけているか、時々見直してみなければなりませんね。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

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