元気に暮らしている70歳になる筆者の知人A子さん。彼女はちょっとした出来事をきっかけに「これからの暮らし方」と「いつか迎える最期」について考えるようになったそうです。その姿に、他の世代にも重なる思いがあると感じました。
画像: 「お母さん、もう施設に入って」「えっ」息子の言葉に揺れる【70歳の母】の胸の内「やっと言えた」

転倒から始まった息子の心配

私は長いことひとり暮らしを楽しんできました。散歩も運動も毎日の習慣で、「私はまだ大丈夫」と心の中で言い聞かせていたのです。ところが先月、道でつまずいて転んでしまいました。

幸い軽い捻挫で済みましたが、地面に手をついた瞬間「もしこのまま動けなかったら」と、胸の奥がざわつきました。

それからというもの、遠方に住む息子夫婦がしょっちゅう連絡をくれるように。ありがたい反面、「もう年なんだと見られているのかも」と複雑な思いが残りました。

勧められた高齢者住宅への思い

ついに息子から「元気なうちにサービス付き高齢者住宅を考えてみては」と言われました。安心できる環境だとわかってはいます。しかし、正直なところ、「まだ自分で暮らせるのに」「住み慣れた家を離れたくない」という思いが拭いきれませんでした。

一方で別の思いもありました。「私が強情を張っているだけ?」「いずれ子どもに迷惑をかけてしまうのでは?」自立していたい気持ちと、家族への思いやり。その間で揺れながら、自分がどこへ向かうのか考えていました。

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