結婚は人生の大きな転機ですが、その先が幸せばかりではないこともありますよね。特に、パートナーの家族との関係や付き合い方に悩む方も少なくないのではないでしょうか。今回は、筆者の知人のエピソードをご紹介します。
画像: 義母の嫁いびりに見て見ぬフリの夫。耐えかねて家出を決意した夜、『1本の電話』で【逆転スカッと!】

嫌味ばかりの日々

結婚後、私たちは義実家の隣に家を建て、敷地内同居を始めました。
けれど義母は当初から私を気に入らず、事あるごとに嫌味を口にします。

2年前に息子が生まれてからは、さらにエスカレート。
人見知りの息子が義母になつかないことにイラついたのか、「あなたの育て方が悪いから、孫がこんなふうになったのよ!」と、息子の前で心無い言葉を浴びせるようになったのです。

今までの嫌味や小言には耐えてきたつもりでしたが、息子を否定する言葉だけは、どうしても許せませんでした。

無関心な夫と義妹の優しさ

夫に相談しても、「悪気はないんだから」と口にするだけで、私を守ってくれることはありませんでした。

そんな孤独な私の唯一の味方になってくれたのは、すでに結婚して実家を出ていた義妹です。

義妹は帰省するたびに「お母さん、それは言いすぎ」「お兄ちゃんがそんなことでどうするの?」と、義母や夫をたしなめてくれました。

しかし義母には効果がなく、夫も黙り込むだけ。
義妹は何度も私に「ごめんね」「私がなんとかするから」と繰り返し謝り、帰省を終えるのでした。

突然の電話と、衝撃の言葉

義妹の優しさに救われつつも、私の気持ちは削られていく一方でした。

このままではいけないと考えた私は、ついに「息子と2人でこの家を出よう」と決心。

しかしその夜、私のスマートフォンが鳴りました。
画面に表示されたのは「お義父さん」の文字。

海外赴任中で、ほとんど連絡を取ることのない義父からの電話に、恐る恐る応答すると、落ち着いた義父の声が響きました。

「夜分にすまない。娘から全部聞いたよ」と。
なんと、義妹が最後の手段として、すべてを義父に告げてくれたというのです。

義父は力強く、「出ていく必要はない。家も土地も私の名義だ。態度を改めないなら、あの2人に出て行ってもらう。ローンは私が払うから、君は子どもと安心して暮らしなさい」と言ってくれました。

孤独な戦いに現れた最強の味方

義父は昔から、世間知らずな義母と、親に甘えっぱなしの夫を案じていたそうです。
私が苦しめられている現実を知り、「このままではだめだ」と覚悟を決めたそう。

電話を切った後もしばらく手の震えが止まりませんでした。
孤独だと思っていた戦いに、最強の味方が現れたのです。

数週間後、一時帰国した義父に「態度を改めないなら出て行け」と告げられた義母と夫は、慌てふためいて私に謝罪しました。

長く苦しんできた日々は、こうして終わりを告げたのです。
今では義母の嫌味もなくなり、夫も私に愛想を尽かされないよう、家事育児に奮闘しています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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