これは筆者自身の体験です。
この夏、息子のスイミング進級テストに向けて、親子で本気の挑戦をしました。暑い中で毎日プールに通い努力を重ねたものの、結果は惜しくも不合格。ところが息子の前向きな言葉に救われ、挑戦する姿勢や心の強さこそ大切だと気づかされた出来事です。
画像: スイミング進級テストに、息子は不合格。「まさか」愕然とした私 → 息子の『純粋な言葉』に救われた

この夏、息子と挑んだスイミング進級テスト

この夏、息子がスイミングの進級テストに挑戦することになり、親子で本気のチャレンジが始まりました。厳しい暑さの中、毎朝お弁当を作って市民プールへ通うのが日課に。大きな荷物を抱えてプールサイドに座り、息子の練習を見守る日々。最初は水に顔をつけるのも怖がっていた息子でしたが、少しずつ泳げるようになる姿に胸が熱くなりました。

「絶対合格する!」と信じた親子の努力

「次こそ絶対に合格する!」と自分に言い聞かせるように、息子はひたむきに練習を重ねていきました。私も水に入りフォームを確認したり、タイムを測ったりしながら一緒に汗を流し、応援というより“戦友”のような気持ちに。これだけ努力すれば大丈夫――そう信じて、私自身も合格を疑いませんでした。

迎えたテスト当日、まさかの不合格

そして迎えた進級テスト当日。固唾をのんで見守る中、息子は一生懸命泳ぎきりました。しかし結果はまさかの不合格。本当にあと少し、という惜しい内容に私は愕然とし、どう声をかければいいのか頭が真っ白に。泣き崩れるのでは、落ち込むのでは――そう覚悟していたとき、息子がにっこり笑ってこう言ったのです。
「落ちちゃったけど、また頑張ればいいよ!」

息子の言葉に教えられたこと

その瞬間、私の胸にあった重たい気持ちがすっと軽くなりました。悔しさよりも前向きさを選んだ息子の姿に、私のほうが励まされる形になったのです。テストは不合格だったけれど、努力を恐れず挑戦する姿勢と、結果を受け止めて次につなげようとする心の強さこそ、かけがえのない成長なのだと感じました。

成長のペースに「正解」はない

子どもの挑戦には成功も失敗もあるけれど、その一つひとつが大切な経験。今回の出来事を通じて、親が信じて疑わなかった“合格”よりも、息子自身が見せてくれた“折れない心”のほうがずっと価値のあるものだと気づきました。成長に正解はなく、それぞれのペースでその子らしい未来が開けていくのだと改めて実感した出来事でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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