転職活動をしていたA子さんのエピソードをご紹介します。
第一志望の会社の書類選考に通り、面接まで漕ぎつけたA子さん。
気合いを入れて面接会場の扉を開けると、そこにいたのは――!?
画像: 【しくじり】面接で「やっぱり入社したくありません! 」第一志望の会社から逃げ帰った『悲しいワケ』

転職活動中の悲劇

今から少し前、会社を辞めた私は、転職活動にいそしんでいました。

第一志望の会社の書類選考を通過し、張り切って面接に臨んだあの日、まさかあんなことが起こるなんて――。

「な、なんでここに……!?」

緊張しつつ受付を済ませ、面接室に通された私。
扉を開けた瞬間、心臓が止まりそうになりました。

「え!? な、なんでここに……!?」
目の前にいたのは、なんと元カレだったのです。

身体が硬直し、時間が止まったようでした。
彼のほうも、驚いたように目を丸くしながらこちらを見ています。

よりにもよって、別れた彼氏が面接官だなんて、そんなことってあるの!?
あまりいい別れ方ではなかったので、なおさら動揺し、頭の中はパニック寸前です。

思わず口から出た言葉

しばらく固まっていると、彼のほうが先に平静を取り戻し、何事もなかったように面接を進めようとしてくれました。
「えぇっと、A子さんですね。コホン。それでは、簡単に経歴と、志望理由を教えてください」

「あ……」
こんな状況で、用意していた答えは全て頭から飛んでしまい、自己紹介どころか、名前すらうまく言えません。

頭の中では、冷静にならなければと思う一方で、
「こんな情けない姿を、よりによって彼に見られてしまうなんて」
と恥ずかしさでいっぱいになっていました。
――あーっ、もう無理!

「や、やっぱり入社したくないです! し、失礼します!」
私は椅子から勢いよく立ち上がると、そのまま退出しました。

面接官たちの「え!? ちょっと」という戸惑いの声を背に、なんと逃げ帰ってきてしまったのです。

その場にいた全員が、きっと呆気にとられたことでしょう。
今思い出しても、顔から火が出そうですし、社会人としてあるまじき行動をとってしまったと反省しています。

人生、なにがあるかわからない

準備に準備を重ねて挑んだというのに、第一志望の会社をあきらめた私。
もうとっくに別れた相手ですし、私情を持ち込む必要はなかったかもしれません。
それでも、あのときの私は冷静ではいられなかったのです。

しばらくは思い出したくもないトラウマでしたが、その後別の企業にご縁をいただき、いい環境で働くうちに、やっとこの経験を振り返ることができるようになりました。

人生って、本当になにがあるかわかりませんね(苦笑)今思い返せば、あのときのハプニングを乗り越えられたおかげで、どんな困難にも動じない強い心が手に入ったような気がします。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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