これは筆者自身の体験です。
4歳の息子を自転車に乗せて走っていたとき、突然の段差でタイヤがパンクしました。泣かれるかもと不安でしたが、息子は「ママも大変だけど一緒に歩こうね」と励ましてくれたのです。小さな体から思いやりを感じ、子どもの成長に胸が熱くなった出来事でした。
画像: 道半ばで自転車がパンク。「息子が泣き出したらどうしよう」焦る私 → 返ってきた『思わぬ一言』に感激

自転車のタイヤが突然パンク

ある日、4歳の息子を後ろに乗せて自転車でスーパーに向かっていました。天気もよく、子どもとの会話を楽しみながら走っていたそのとき、急な段差を降りた瞬間に大きな衝撃が。自転車がぐらつき、慌てて降りて確認すると前輪のタイヤが見事にパンクしていました。子どもを乗せていたこともあり、「どうしよう……」と焦りが一気に押し寄せました。

泣かれると思ったら意外な反応→胸が熱くなる

目的地までは距離があり、抱っこして歩くには重い。疲れて機嫌を損ねたらどうしよう……そんな不安を抱えながら、「パンクしちゃったから一緒に歩こうね」と声をかけました。私は「嫌だ」「疲れた」と泣き出すのではと覚悟していました。ところが返ってきたのは予想外の言葉。
「そうだね。ママも大変だけど、一緒に頑張って歩こうね!」
思わず胸が熱くなりました。まだ4歳なのに、自分の気持ちを抑えて私を思いやる言葉をかけてくれたのです。

息子の成長に気づかされた瞬間

普段は甘えん坊でわがままを言うことも多い息子。そんな息子から思いやりの言葉が出たことに、驚きと誇らしさを感じました。自転車を押しながら歩く道のりも、息子と励まし合うことで不思議と苦にならず、むしろ心が温かく満たされていくのを感じました。「育てているつもりが、実は私が育てられているのかもしれない」――そんな実感が胸に残ったのです。

子どもの優しさは親へのご褒美

子育ては、思うようにいかないことばかり。焦ったり、イライラしたり、反省する日々の連続です。でも、そんな日常の中にふと現れる子どもの優しさや小さな成長こそ、親にとって何よりのご褒美だと改めて感じました。子どもは親の背中を見て育つもの。完璧ではなくても、日々の言葉や姿勢が子どもの心を育んでいくのだと強く思いました。
今回の出来事を通じて、「親子で支え合いながら歩む」ことの大切さを改めて実感しました。小さな成長のサインを見逃さず、これからも息子と一緒に歩んでいきたい――そう感じた一日でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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