「無口だけど、いつもそこにいる」父が倒れ、心筋梗塞で入院。一時は命も危ぶまれました。遠方に住んでいるので、不安でいっぱいでしたが、幸い処置が早く一命をとりとめ、今は回復に向かっています。当たり前にそばにいる存在の大きさ、感謝を伝えることの大切さを強く感じたという出来事を、筆者の従姉妹から聞きました。
画像: 母「お父さんが倒れたの」当たり前の日常が、突然崩れてしまった瞬間 → 私が『初めて知ったこと』

知らせは突然のこと

「お父さんが心筋梗塞で倒れたの」
母の震える声を聞いた瞬間、全身から力が抜けました。
あんなに元気だった父が――信じられませんでした。

遠く離れて暮らしているため、すぐに病院に駆けつけることもできず、ただ「間に合ってほしい」と祈るしかありませんでした。
「命の危険もある」と聞かされ、これまでの日常が音を立てて崩れていく感覚に襲われました。

無口な父が支えてくれていた日々

父は典型的な会社員で、仕事人間でした。
幼い頃の私にとっては、仕事で忙しく、休みの日もなかなか会えない“どこか遠い存在”。
多くを語らず、不器用で、正直どう接していいかわからない時期もありました。

けれど、大人になってわかりました。
誰とでも自然に打ち解け、その場を柔らかくする力を持つ人だったことに。
家庭でも社会でも、父は目立たない形で、確かに私たちを支えてくれていたのです。

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