中学生の息子が、友人について「あいつが心配」と相談してきました。
聞くと、親による行き過ぎた教育熱で友人がプレッシャーを感じていて!?
筆者の友人A子が実際に体験したエピソードをご紹介します。
画像: 「母ちゃん、お願いがある」友人が心配だと話す中学生息子「あいつの親を止めてほしい」って、え!?

「母ちゃん、ちょっとお願いがある」

ある日、中学生の息子が帰宅するなり、
「母ちゃん、ちょっとお願いがある」
と言ってきました。

「なに? また小遣いの前借り?」

と身構える私に、息子は真剣な顔で

「あのさ、あいつ最近やばいんだよ。昼休みもしゃべらないし、テストの前に震えてて。母ちゃんがすごく厳しいんだって」
「母ちゃんに怒られるのが怖いってすごく不安気で」
「あいつの母ちゃんに言ってやってくんない?」

その友人のママC子さんと私は仲が良く、最近はC子さんが受験勉強に熱心なことも知っていました。

息子は
「明らかにやりすぎ。あいつが壊れる前に止めてほしい」

と頼んできました。

意を決してC子さんに伝えると!?

数日後、私は意を決してC子さんに切り出してみることに。

「お子さん、最近学校で元気ないみたいで、心配してる」

するとC子さん、
「そうなの! だからもっと勉強させなきゃって思って!」
と話が全く噛み合いません。

私は恐る恐る、
「違うの。たぶん、勉強させすぎて元気なくしてるみたい。うちの息子が心配してて」

と言うと、C子さんは不機嫌そうに

「は? 子どもが親のやり方に口出し?」
と言い、正直

「ここで引き下がろうかな」
とも思いましたが、息子の真剣な顔が頭をよぎり、さらに勇気を振り絞ることに。

自分の苦しい経験を伝えた

「でも、実は私、子どもの頃にそうやって親に勉強で追い詰められたことがあって」
「正直、笑うことすらできなかった。だから、自分の経験からどうしても心配で」

と、C子さんを責めるのではなく、自分の苦しかった体験と息子さんのことを本気で心配している、ということを真摯に伝えました。

数日後、C子さんから連絡が

数日後。C子さんからLINEが。

「この前はごめんね。私、あのあと息子と話して、お母さん怖すぎるって本音を伝えられて」
「息子が我慢していたこと、気づいていなかった。教えてくれてありがとう」

それ以来、C子さんは少し丸くなったそう。

今までは、間違えるとずっと責め続けていたけど、できた問題を褒めるように方向転換をしたら、それが功を奏しお子さんのやる気が戻ってきたとのこと。

「良かった」と安心したと同時に、やはり子どもの意見を聞くことも大事だと思いました。

ママ友との関係は大事ですが、必要だと思うことは勇気を出して伝えることも大切だと感じた出来事でした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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