お金の話は、たとえ夫婦間でもデリケートな話題ですよね。相手のお金まですべて把握している人もいれば、分からない人もいるのでは? 今回は筆者の知人が長年抱えていたという【お金の不満】についてのエピソードをご紹介します。

青ざめる夫の顔にスカッと!

私の秘密の挑戦が10年の月日を重ねた頃、夫は定年退職の日を迎えました。

「長年お疲れ様でした」と、ねぎらいの言葉をかけた直後、私が夫の前に静かに差し出したのは、1枚の紙切れ。

それを見た夫の顔が、みるみるうちに青ざめていくのが分かりました。
在宅ワークとへそくりで積み立てた貯金額が印字されている通帳と共に、私は夫に離婚届を突き付けたのでした。

ここから始まる私の人生

「これで、あなたに文句を言われずに済むわね」

私はそう夫に告げ、記入済みの離婚届をテーブルに置きました。
あれほど口が達者だった夫は、反論の言葉ひとつも返せず、唖然とした様子。
自分が見下し続けてきた妻が、自分の知らないところでしっかりと財産を築いていた事実を突きつけられ、現実が受け入れられなかったのでしょう。

経済的な自立は、何よりも強いお守りになります。
誰かに依存しなければ生きていけないと蔑まれていた私が、自分の人生のハンドルをこの手で力強く握り返した、最高の瞬間でした。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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