長年通ったヨガ教室で、先生の引退が決まりました。クラスの中心メンバーの提案で、みんなで色紙とプレゼントを贈ることに。しかし、最終日に起きた“ある出来事”が、私たち全員の胸に小さな違和感を残すことになって……。友人が、体験談を語ってくれました。

色紙だけで終わった贈り物に漂う、微妙な空気

「え? プレゼントは?」
「お花は?」
「色紙だけ……?」

周りを見渡すと、なんとなく同じ空気を感じている人たちが数名。

私の隣にいた人がポツリと「色紙、1万2千円かぁ」とつぶやきました。

もちろん、色紙だって気持ちのこもった大切な贈り物。管理も大変だったでしょう。

でも正直、500円×25人の“色紙”って、なかなかリッチ。

数日後のSNS投稿で芽生えた、新たな疑問

数日後、先生のインスタには「生徒さんたちからいただいた色紙!」と、モザイクのかかった色紙の写真が。

そして続けて、「Aさんからはお菓子まで!」との投稿。

……ん? Aさんから?

あのときは色紙しか渡していなかったはず。それに、「余ったお金で何か買う」って言ってたのに。

もしかして、あのお菓子が“余ったお金”で買われたプレゼントで、それをAさんが個人からの贈り物として渡した?

帰り際にAさんの手にチラリと見えた、有名洋菓子店の袋が頭をよぎります。

「まさかね」と自分に言い聞かせながらも、心の奥に残ったモヤモヤは晴れないのでした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.