元カレの思いがけない成功を横目に、「あのときに手放さなければよかった!」という話を耳にしたことはありませんか? 筆者の知人A子は、奨学金に対する勝手な見解を理由に彼氏を振り、大学を卒業した数年後に後悔することになりました。今回は、彼女の身勝手さが招いたとあるエピソードをご紹介します。
画像: 「奨学金を借りている人とは付き合えない」彼をバカにしたお嬢様 → 数年後に『大後悔した理由』

「奨学金は借金でしょ!?」と無神経な発言

A子は中高一貫校を卒業し、有名女子大学に進学したお金持ちのお嬢様。大学時代、かわいらしい彼女にはインカレサークルで出会った同い年の彼氏・B太がいました。

しかし、2人の間にはある問題がありました。
B太が奨学金制度を利用していることをA子が快く思っておらず、B太に無神経な発言を繰り返していたのです。
「奨学金って借金でしょ? 借金怖い」
B太の家は彼女の家ほど裕福ではなくとも、家族はB太を一番応援してくれる存在。
B太は大切な家族と自分自身の希望を考え、両方にとって最良の選択をしたいと思い、奨学金の利用を決めたのです。
そのためA子の発言に心苦しくなったものの、大切なA子の前では笑顔で対応していました。

結局そのような関係は長く続かず、A子は「奨学金を借りている人とは、付き合ってても楽しくない」と突然B太に別れ話を突き付けたのです。

元カレの成功におどろき

月日は流れ、社会人になり5年ほど経った頃。
2人が大学時代の集まりで再会したとき、なんとA子はB太に復縁を迫りました。

「ねえ、また私と付き合わない? やっぱり私、あなたじゃないと駄目なの......。あのときはごめんね♡」

B太は就活はそこそこの結果だったものの、もともと真面目で努力家。
転職の際に語学などの才能を活かして大手企業にたどり着き、そのときには華やかなサラリーマンライフを送っていたのです。
一方、A子は企業の選り好みが激しく、現在も満足できる企業を求めて就活中。“ステータス”が大好きなA子にとって、そのときのB太の生活はまさに憧れの的だったのです。

よりを戻したくない理由

しかし、B太はそれをばっさりと断りました。

「ごめん。おれ、奨学金の返済終わってないし」
A子はそれに対して食い下がりましたが、B太がA子の申し出を断った一番の理由は、実はほかにあったのです。

B太は、大学卒業後に理想の女性と出会い、結婚を控えていたのでした。
彼女はA子と同じ裕福な育ちではあるものの、ありのままのB太を好きだと言ってくれる女性。
また、彼女の両親もB太が一人暮らしをしながら仕事を頑張り、奨学金の返済を行っていることを心から応援してくれている人達でした。

A子はその話をB太から聞かされ、悔しそうな表情でその場を去っていきました。
A子がふられてしまった理由には、奨学金の件以外の問題もありそうですね。
彼女の自分勝手さが呼んだこの結末は、まさに身から出た錆と言えそうです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。

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