筆者の話です。
弟と幼なじみに「結婚しないの?」と聞いたら、返ってきたのは思わぬ一言。
“実家での何気ない愚痴”が、未来にまで影響していたなんて──

まさか、自分たち夫婦が原因?

彼らが結婚に前向きになれない理由は、私たち夫婦の姿にあったらしいのです。
「姉ちゃんたち(私たち夫婦)を見てたら、大変そうにしか見えんくてさ」
「だよなー」
彼らは口をそろえてそう言いました。
そんなふうに思われていたことに、少なからずショックを受けました。

思い返せば、実家ではよく義実家の愚痴をこぼしていたし、夫婦でぶつかったときも、つい母に相談していたのです。
その場に弟たちがいたことを、私はすっかり忘れていました。

“夫婦”って、どう映ってた?

夫婦仲は、決して悪いとは思っていません。
衝突もありましたが、それなりに乗り越えてきた“つもり”でした。
義実家では吐けない愚痴を、ただ実家でこぼしていただけだったのです。

けれど、その内容は「両家のバランスがとれない」「夫が動いてくれない」といったもので、夢を持てるような話題ではなかったかもしれません。
外から見れば、「夫婦って大変そう」「めんどくさそう」と映っていたのだと思います。
“夫婦像”は、見せようとして見せるものではなく、何気ない言動で伝わってしまうのだと、あのとき思い知らされたのでした。
弟や幼馴染の結婚観に、水を差してしまっていたなんて……。

「夫婦っていいかも」そう思ってもらえるように

「夢を壊してごめん」と思わず謝った私に、弟が少し笑って
「いや、まあ、それだけが理由ではないけどね」と返してくれました。
その言葉に、ほんの少しだけ救われた気がしました。
これからは「夫婦って意外といいものだよ」っていう姿も、ちゃんと見せていきたいと思った出来事です。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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