これは筆者のママ友Hさんから聞いた話です。Hさんの娘、Rちゃんがピアノの練習に関して思わぬ悩みを抱えていたときのこと。最初は自分からピアノを習いたいと言い出したRちゃんでしたが、次第に練習が続かなくなり、Hさんはどうしても焦ってしまいました。ところが、Rちゃんの本音を聞いたことで、親としての気づきとともに、大切な教訓を得ることになったのです。
画像: ピアノが好きなはずなのに、練習をしなくなった娘。「だって、、、」→ 親として気づいた『大切なこと』

娘のピアノ練習をめぐる悩み

Hさんの娘、Rちゃんは小学2年生でピアノを習っています。最初は自分から「ピアノを習いたい」と言ってレッスンを始めましたが、練習が続かず、次第にモチベーションが低くなっていきました。

Hさんは焦り、なんとかしてRちゃんに練習させようと試みました。何度も「ピアノは本当に好きなの?」と聞きましたが、ピアノ自体が嫌になったわけではない様子。そのうち、Hさんは「どうして練習しないの?」と直接尋ねることにしました。すると、Rちゃんは素直に「だって好きな曲じゃないから!」と答えました。その瞬間、Hさんは自分が娘の気持ちを無視していたことに気づきました。

Rちゃんが本当にやりたい曲

Rちゃんの本音を聞いたHさんは、「無理に弾かせるのではなく、娘が本当に好きな曲を弾けるようにしよう」と決意。そして、Rちゃんに「どんな曲を弾きたいの?」と尋ねると、Rちゃんは「野球の応援歌!」と元気に答えました。驚きつつも、Hさんは「それなら先生に頼んでみようか?」と提案し、Rちゃんは大喜びでした。

先生の理解とRちゃんのやる気

次のレッスンで、Hさんはピアノの先生にRちゃんがやりたい応援歌を弾くことができるようお願いしてみました。すると先生は笑顔で「いいよ! 次回までに楽譜を用意しておくから頑張ろうね!」と快諾。それからというもの、Rちゃんは今まで見たことがないほど熱心にピアノの練習を始めました。毎日練習する姿を見て、Hさんは驚くばかり。Rちゃんは自分の好きな曲を練習することで、自然にやる気が湧き上がったのです。

子どものやる気を引き出すには

Hさんは、この出来事を通じて、子どもに無理やり何かをさせるのではなく、興味や好奇心を尊重することの大切さを学びました。子どものやる気は強制されることではなく、自分から夢中になることで自然に湧き上がるものだと気づいたのです。

この経験から、子どもの成長を焦らず見守ることの重要性を実感しました。今ではRちゃんはピアノを楽しみながら続け、Hさんは「成長に正解はなく、それぞれのペースが一番」だと感じています。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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