どこの会社にも勤続年数が長く、小言が多いタイプの上司っていたりしますよね。時には業務にあまり関係のないことまで小言を言ってきたりと、若手の社員の間ではやや煙たがられている存在になりがちな場合もあると思います。これはそんなきついベテラン上司VS新入社員のお話です。
画像: 「だから今の若者は、、、」新人への嫌味で場を凍らせた上司 → 新人の『予想外の返し』にタジタジ!

ベテラン女性上司のお小言

これは私が勤務している会社での出来事です。同じ部署には、勤続30年になるベテランの女性上司Nさんがいました。

彼女は仕事はバリバリできるタイプですが、余計な一言が多いタイプ。

同じ部署での勤続年数が長く、業務経験が豊富なのは頼りがいがあるのですが、たびたび「昔はこうだった」、「今の若い人って」というふうに、業務に直接関係ないことまで注意をしてきます。

新入社員Mさん

そんなNさんと私の部署に配属されることになった新人のMさん。Nさんとは親子ほど年齢も離れています。

Nさんはちょっと天然なところがありますが、素直で明るくてはきはきした性格で、わからないことは誰にでも積極的にどんどん質問して、向上心もあり部署内でも人気者です。

ベテランVS新入社員

ある日、新入社員Mさんが彼女が作成した資料について、Nさんから指摘を受けているのを見かけました。Nさんはひと通り指導を終えると、Mさんに向かって「まったく! 私が新人の頃はこのぐらい言われなくてもできたのに」ときつい一言を言い放ったのです。

一瞬にしてその場は凍り付き、誰も2人と目を合わせようとせずものすごく気まずい空気が流れました。場を凍り付かせた張本人のNさんは、眉間にしわを寄せてMさんを見ています。

それに対してMさんはこう答えました。
「Nさんってすごいですね!」
そう明るい声で言う彼女の驚いたような笑顔には邪気が無く、本心から『Nさんはすごい人なんだ!』という気持ちが溢れ出ているのが分かりました。

部下のその素直で無邪気な反応に、Nさんも思わずたじたじ。
「そ、それほどでもないわよ」という一言で会話を終え、NさんもMさんも業務に戻ったのです。
それを見ていた私を含めた周囲の社員達は、Mさんの天然で上手い返しに「Mさんすごい……!」と心の中で拍手を送ったのでした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。

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