「交換日記始めたよ!」と嬉しそうな小6の娘。筆者の友人・由香さん(仮名)が娘さんから見せてもらったノートは、文字ゼロでイラストとシールだけ。「文字ってだるくない?」という娘の一言に絶句。時代の変化を痛感した、子育てのエピソードです。

衝撃の中身

ところが、ページを開いてびっくり。

文字がまったくありません。

少女漫画風の女の子のイラストに、ドレスや小物のシールがびっしり貼られているだけ。

「これね、新しいデザインの服だよ。こっちゃん(仮名)が考えたんだよ」

娘は嬉しそうに説明します。

「ねえ、文字は書かないの?」

由香さんが聞くと、娘は当然のように答えました。

「え、文字ってだるくない?」

「メッセージはLINEで送るし、これ見せ合うのが楽しいんだよ」

由香さんは思わず声が出そうになります。

「じゃあ交換日記の意味って何?」

身支度ごっこ

すると娘は一言。

「これ、ルックブックだから」

自己表現をビジュアルで楽しむのが今の“日記”なのだそう。

しかも最近では、こんなことまで言い出す始末。

「今度サホちゃん(仮名)と一緒にGRWMやりたいんだ」

友人とSNS撮影ごっこをすると言います。

由香さんは知っていてわざと聞き返しました。

「GRWMってなに?」

すると娘の反応は予想以上。

「え、知らないの?! お出かけ前のお仕度のこと。ママ、それくらい常識でしょ!」

GRWMとは、Get Ready With Meの略で、SNSで流行っているメイクやヘアアレンジ、洋服選びの様子を紹介する動画なのですが、本気でたしなめられた由香さんは目が点に。

昭和ママ、令和のセンスに学ぶ

由香さんは「時代が違うってこういうことか」と、娘の感性に脱帽するしかなかったそうです。

文字で気持ちを伝える世代と、ビジュアルで表現する世代。

コミュニケーションの方法がこんなにも変わるなんて。

子どもの世界についていくのは大変。

でも、時には新しい発見もある。

それもまた、子育ての醍醐味なのかもしれませんね。

【体験者:40代・女性/自営業、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

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