息子の「ママの料理まずい」という言葉に傷つきながらも、その本音に向き合った母。
親子の味覚ギャップから生まれた新たな気づきとは──?
今回は筆者の友人から聞いた、親子のすれ違いと成長のエピソードをご紹介します。
画像: 息子の「ママの料理、まずい」に隠された本音。部活で汗を流す息子が『求めていたもの』にハッ

「美味しくない」と言う息子

夕食に手作りの煮込みハンバーグを出した日、中学1年生の息子がこう呟きました。

「ママの味付け、薄味すぎない?」
「最近の料理美味しくないし、まずい」

息子としては何気なく思ったことを吐いただけでしょうが、私にとっては胸がギュッとしめつけられるような辛い言葉でした。

これまでずっと家族の健康を想って、油や塩分を控えた薄味を心がけていた私。

そんな努力を真っ向から否定されたような気がして、思わず
「じゃあ食べなくていい」
と突き放してしまったのです。

息子は自分の放った言葉が私を傷つけたと気づいたのか、
「ごめん」
と言ってくれたものの、到底その場では許せませんでした。

むなしさがこみ上げた夜

その夜、息子の食べ残した皿を片付けながら、怒りよりもむなしさがこみ上げた私。

『体のためにと思ってやってきたことなのに』
『息子にとっては食欲がなくなるような逆効果になっていたのかもしれない』

そんな考えが頭をぐるぐるよぎるなか、ふと『息子はどんな味付けが好みなのだろう?』と思ったのです。

翌日、気まずい雰囲気のなか勇気を出して
「一緒に作ってみる?」
と声をかけてみました。

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