これは筆者の親戚・Cさんから聞いたエピソードです。
4歳のお孫さんに振り回されながらも、日々の関わりを大切にしているCさん。ある日、感情的に叩いてきた孫に思わず怒ってしまった出来事をきっかけに、子どもの成長と「叱ること」の意味を深く実感した体験です。

翌日、まさかの「ごめんなさい」

普段ならMちゃんは翌日には何もなかったかのように甘えてくるのが常。しかしその日は違いました。Cさんが玄関に立つと、Mちゃんは俯きながら「ばぁば、昨日叩いてごめんなさい……」と小さな声で謝ったのです。Cさんは驚きと同時に、成長を実感して涙が出そうになったと話してくれました。

優しさ=甘やかし、ではない

この出来事を通してCさんは、「何でも許すのが優しさじゃない」と改めて感じたそうです。叱るべきときには距離をとって毅然とした態度をとることも大切。そうすることで、子どもは自分の行動を見直し、反省するきっかけになるのだと実感したと言います。

成長を見守る特権

「近くに住んでいるからこそ、こういう瞬間に立ち会えるのが本当にありがたいのよ」とCさんはしみじみ語ってくれました。子どもは感情の起伏が激しい時期もありますが、その中にも確かな成長の芽が隠れている。Mちゃんの「ごめんなさい」は、心からの学びの証だったのです。

親でも祖父母でも、子どもの行動に悩むことは多いもの。でも、ただ叱るのではなく、適切な距離と対応で、子ども自身が学べる機会をつくること。それこそが本当の「育てる」なのかもしれません。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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