これは筆者自身の子育て体験です。「子どもには良いものを与えたい」と新品のおもちゃばかりを選んできた私。ところが、節約上手なママ友との出会いを通して、その考え方が大きく変わることになりました。おもちゃ選びを通じて、子どもにとって本当に大切なことに気づかされた出来事です。
画像: 「新品のおもちゃしかあげたくない!」と思っていた私 → 『中古の魅力』に気づいたきっかけとは

おもちゃは新品じゃなきゃダメ?

子どもにはできる限り「良いもの」を与えたい。それが私の子育ての基本方針でした。特におもちゃに関しては「清潔・安全・高品質」を重視し、これまで買ったのはすべて新品。子どもが口に入れるものだから、安心できる新品の木のおもちゃや、有名ブランドの知育玩具ばかりを選んでいました。多少高くても、子どものためならと迷わず購入してきたのです。

節約ママの家で見た光景に衝撃

ある日、ママ友のMさんの家に遊びに行ったときのこと。彼女は「節約上手」として知られていて、「おもちゃにお金をかけるなんてもったいない!」が口癖。なので私は、おもちゃが少ない質素な部屋を想像していました。

しかし実際の部屋には、ブロックにままごと、知育玩具にぬいぐるみ、さらには室内用アスレチックまで、驚くほどたくさんのおもちゃがあったのです。

思わず私は「新品じゃないの?」と聞いてしまいました。すると彼女は笑いながら「ほとんど中古だよ。だって子どもってすぐ飽きるでしょ? 必要な時期に必要なものが手に入ればいいのよ」と答えました。

固定観念が崩れた瞬間

私はその瞬間、何かに気づかされた気がしました。これまで「中古=不衛生」と決めつけて避けていたけれど、支援センターや友達の家では、子どもが中古のおもちゃで夢中になって遊んでいたことを思い出したのです。

それから私は少しずつ、中古のおもちゃに目を向けるようになりました。リサイクルショップやフリマアプリを使ってみると、思った以上に状態がよく、価格も手頃。なにより、子どもが喜んで遊んでくれることが一番の安心材料になりました。

「良いもの」の定義が変わった

今では「良いもの」とは、新品やブランドにこだわることではなく、子どもにとって「その時に必要で、夢中になれるもの」なのだと感じています。子育てに絶対の正解はありません。でも、柔軟な視点と少しの工夫で、もっと楽しく、もっとラクに子育てができると実感しています。

同じように悩むママたちへ、少しでも心が軽くなるヒントになれば嬉しいです。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ITNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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