筆者の話です。
転勤族の夫と二人暮らしをしています。
私の実家はフェリー移動が必要な島。
帰省の際には、実家に帰る前に、まず対岸にある夫の実家に寄るのが我が家の“決まり”になっていました。
画像: 母「おみやげ、渡しておいてね」義両親は感謝してくれるけど、、、嫁が感じた『気遣いの不公平感』とは

食事はいつも私たち持ち

まずは夫の実家で一泊。
夕飯は私が作るか、義両親が食べたいものがあれば外食に出かけます。
夫は私の負担を気遣い、最近では外食に誘導してくれるようになりましたが、費用は私たち持ち。
それでも翌日、実家に帰れると思えば、気持ちの切り替えもできていました。

母の気遣いと“当然”のような流れ

翌日はフェリーの時間に合わせ出かけ、私の実家へ。
島にはレストランもないため、母が私たちの好物を作って待ってくれています。
食卓には、旬の魚や煮物がずらりと並び、その横には、おみやげにするための桃や海産物も。
母は毎回、義実家にも同じように用意してくれるのです。
「お義父さんたちにも渡しておいてね」
と手渡されれば、その気持ちをむげにはできず、帰りにも義実家へ立ち寄ることに。

お礼の言葉の裏に積もるもの

「うれしいわ、お礼を言っておいてね」
と義母に言われると、やはり渡して良かったと私も思います。
けれど、すぐに帰れると思いきや「せっかくだし夕飯でも」と引き止められ、また外食。
もちろん費用は私たち持ち。
行きと帰り、2回分の外食代がかかります。

義実家に悪気はないと分かっていても、母は毎回お金をかけておみやげを用意し、私たちはそのたびに夕食を負担する……
いつも「うちばかりが気をつかっている気がする」その小さな違和感が、静かに積もっていくのです。

うちだけが“気をつかっている”ような気がして

もやもやする理由ははっきり言葉にできないけれど、少しずつ積もっていくこの気持ちは、確かに私の中にあります。
お礼を言われて、感謝の気持ちは伝わってきても、うちの実家ばかりが頑張っている気がして……

母は私を大事にしてもらおうと義実家に贈り物をしているのだと理解しています。
全ては私のための思いやりなのです。
でも、その思いやりを当然のように受けている義両親の態度に、私はもやもやしてしまうのです。
気づかれないまま、見過ごされるこの“気遣い”は、果たして平等なんだろうか。
そんな思いが、年々少しずつ、積もっていくのです。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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