「みんなが喜んでくれるから」とお菓子を配っていた息子。いつからかそれが当たり前になって、勝手にリュックを開けられるようになり……。友人が体験談を語ってくれました。
画像: 「みんなに喜んでほしくて」お菓子を持っていった小5息子 → 悲しい顔で帰宅した理由に「胸が痛い」

お菓子がきっかけのちいさな変化

小学5年生の息子は、学校から帰るとすぐに近所の公園へ遊びに行きます。

ある日、お菓子を配っている友達が羨ましかったようで、自分も家からお菓子を持っていくようになりました。

最初は気軽に見守っていた私。

でも、あまりに毎日持っていくので「家の分がなくなっちゃうよ」と声をかけました。

すると息子は、「だって俺だってもらってるし」と。

そう返されて、納得してしまった私もいました。

勝手に開けられるリュック

しかし、ある日のこと。

息子がしょんぼりして帰ってきました。何かあったのかと聞いてみると……?

「みんなじゃないけどさ。AくんとかBくん、俺のリュック勝手に開けるんだ」
「いつもお菓子入れてるから、『お菓子どこだー』ってリュック勝手に開けて、持ってっちゃうんだよね」

私は驚きました。

息子は、みんなに「どうぞ」とお菓子を配りたかっただけ。

なのに、いつしか“お菓子係”のように扱われ、一部の友達から勝手に持ち物をあさられていたのです。

お菓子を持っていかない予防線

私はそっと言いました。

「みんなが持ってきてるからって言うから、お母さん何も言わなかったけど。しばらくお菓子、持っていくの止めてみたら?」

息子は静かに頷き、それ以来お菓子を持っていくのを止めました。

最初のうちは、また勝手にリュックを開けられることもあったようです。が、次第にそれもなくなり、今では誰も荷物に触ってこないそうです。

子どもは無邪気で、遠慮がありません。一部のお友達のすることとはいえ、不快になっていた息子。

息子が話してくれてよかった、と思えた出来事でした。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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