今回は、知人のAさんにお聞きしたエピソードをご紹介します。
高校生の娘さんの周囲では、SNSをきっかけに見知らぬ人と出会い、付き合うことはもはや「当たり前」なのだそう。
中には社会人と交際するクラスメートもいて、Aさんは不安を募らせていました。
娘の安全を思うあまり、つい過干渉になってしまい――。

ルールは押し付けるのではなく、一緒に考える

しかし、この喧嘩が逆によかったのかもしれません。
その夜、娘のほうから「さっきは過干渉なんて言ってごめん。私の帰りが遅くて心配だったんだよね」と話しかけてきてくれたのです。

私も「心配しすぎてごめんね」と素直に謝ることができたのですが、このとき、「あぁ、先に謝ってくれる娘のほうが大人かもしれない」と感じました。

いつまでも子供だと思っていたけれど、しっかり者で人の気持ちを汲むことのできる娘を、私はもう少し信用するべきでした。

「お母さんが心配なら、SNSの使い方についてちゃんと話し合うし、危険な行動はとらないって約束するから」
娘がそう言ってくれたので、私たちは、SNSの使い方についてしっかりと話し合うことができました。

「変なアカウントはすぐにブロックすること」
「会ったことのない人とは簡単にやりとりしないこと」
「困ったときはすぐに相談すること」――。
ひとつひとつ娘と確認することができて、やっと安心することができました。

親として、ルールを押し付けるのではなく、娘と一緒に考えることが大切だったんですね。

もう少し、心配させてね

「お母さんが心配してくれてるのは、ちゃんとわかってるよ」
やっぱり、私が思っていたより、娘はずっと大人です。

高校生の子供に対して、ここまで干渉しない親御さんも多いのかもしれません。
今の時代の「普通」だと言われると、どこまで口を出したらいいのかも、たしかに悩みます。
でも、どんな時代だって、親が子を守りたいと思うのは変わらないはず。

ソファで寝落ちしてしまった娘の寝顔は、まだこんなにもあどけないのです。
あなたのことを信じるし、向き合うから、もう少し心配させてね。
あなたが大人になるまで。

【体験者:40代女性・専業主婦、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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