これは、友人のA子さんに聞いた話です。取引先との会食で「気が利く新人」として動いていたA子さんは、次第に“頼まれごと係”になっていきます。上司にも注意され、自分の立ち位置に迷う中、ある先輩の一言で気づいたのは、相手に気を遣うことと、距離を取りすぎないことのバランスでした。

救ってくれたのは“静かな”先輩だった

モヤモヤを抱えていたある日、普段あまり話さない先輩がぽつりと話しかけてくれました。
「A子、最初のころの自分にそっくり。ちゃんと線引きしないと、ずっと便利な人になるよ」
その言葉が、私の背中を押してくれました。
次の会食では、自分の役割を一歩引いて見て、頼まれていないことまでは無理に動かないようにしてみました。

「気遣い」は、相手を立てつつ自分も守ること

不思議とその日以降、私に頼みごとをする人は減り、代わりに「よく気がつくけど出しゃばらないよね」と言われるようになりました。
気を遣うって、相手だけじゃなく、自分にも優しくあること。具体的には、自分のキャパシティを超えてまで引き受けないこと、そして相手の期待に応えつつも、自分の仕事に集中することだと気づきました。
それ以降、会食も仕事も少しだけ楽になったと、A子さんは言っていました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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