筆者の体験談です。久しぶりに実家に帰った日、古いアルバムをめくっていたら、すっかり忘れていた子ども時代の風景がよみがえってきました。
写っていたのは、小さな砂場とブランコ、そして立派な藤棚。あの庭で、トンネル堀りやおままごとをして楽しく遊んでいたことを思い出したのです。
画像: 仕事で忙しかったはずなのに。父が亡くなった後で知った、庭に砂場があった『本当の理由』にホロリ

懐かしの庭と写真に出会って

ある日、実家に帰省したときのこと。押し入れの奥から見つけた昔のアルバムを母と一緒に見ていました。
ページをめくるたびに、幼い自分が笑っている写真が次々と出てきて、その背景には、見覚えのある庭の風景が写っていました。

「あっ、藤棚……」「あれ? 砂場もあったんだっけ?」
改装されてから久しく、すっかり忘れていたけれど、確かにそこにはブランコも砂場もあったのです。写真の中の私は、顔も服も砂だらけで、満面の笑みを浮かべています。

なぜ庭に遊具が? その理由とは

「そういえば、なんで庭に砂場があったんだっけ?」
何気なく母に尋ねると、思いがけない答えが返ってきました。
「家を建てたころ、周りに公園なんてなかったのよ。畑ばかりでさ。子どもの遊び場がないからって、お父さんが庭に作ったの」

藤棚の下に、父がセメントブロックで枠を作って、叔父達と一緒に砂を敷いたようです。設置式の小型のブランコもありました。

毎日、日が暮れるまで、兄と砂場でトンネルを掘ったり、友達とおままごとをして遊んでいたことを思い出しました。
ミニ公園のような我が家の庭には、近所の子がいつも誰かしら遊びに来ていて、まるで秘密基地のようでした。

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