今回は、知人のA子さんにお聞きしたエピソードをご紹介します。
反抗期まっただ中の息子に口うるさくしてしまい、ついには物を投げられるほど関係が悪化!
そこでA子さんは、“放任スタイル” をとることにして――?
画像: 「分かった。お母さん、もう口出ししない」反抗期の息子に宣言 → すると、、、息子に異変が!?

反抗期の息子に、つい口うるさく……

最近、中学2年生の息子は、ゲームばかりで学業に身が入らないようです。

そんな息子が心配で、つい口うるさくしてしまう私。
「もういい加減にやめなさい!」「宿題はやったの?」

しかし、息子は決まって「うるさいな」「わかってるってば」と、だるそうに返してきます。

わかってないから言っているのに……。
言えば言うほど、険悪な雰囲気になりますし、機嫌をそこねた息子は、ますますだらけるばかり。

一体、どうすればいいのだろう――。

「お母さん、“放任スタイル” はじめます!」

そんなやりとりが続いていたある日、ついに息子が物を投げてきました。
「危ないでしょ!」

息子が、根の優しいいい子だということは、私が一番わかっています。
しかし、反抗期とはいえ、彼の行動は許されることではありません。

こちらの接し方にも、反省すべきところがあったのだろうか――。
よかれと思って、色々と口を出していましたが、彼にはそれが大きなストレスとなっていたのかもしれない。

悶々と悩んだ末、その日から息子に口うるさくすることをやめることにしました。
「わかった。今日からお母さん、“放任スタイル” にするわ。もう口出ししない。その代わり、きちんと自分で考えて、責任をもった行動をしなさい」
そう、息子に宣言したのです。

母の葛藤

とはいえ、心の中ではソワソワ。
ああは言ったものの、相変わらず息子のことが心配で、ついつい口が出そうになることもしばしばでした。

「でも、我慢しなきゃ。“本人に任せる” って決めたんだから」

やるべきことをやらなくて困るのは本人。
息子の人生なんだから。
そう自分に言い聞かせ、つい小言を言ってしまいそうになるときも、ぐっと堪えていました。

息子の変化

息子はというと、あれだけ口うるさかった母親が突如変わったことをいいことに、最初はダラダラと過ごしていました。

しかし驚くべきことに、次第に様子が変化していったのです。

こちらが何も言わずとも、ノートを広げて勉強を始めたり、自分の意志で、ゲームを早めに切り上げるようになりました。

放任なんて言ったけど……

「最近どうしたの? ずいぶん自己管理ができるようになったみたいだけど。お母さん、びっくりしちゃった」
そう声をかけると、「だって、お母さんが何も言わないから。自分が何もやらなくなったら、ダメ人間になっちゃうじゃん。なんか、ソワソワして……」と息子。

ああ、ソワソワしていたのは、彼も同じだったんだ。

今までは、息子と二人三脚をしているような気持ちでしたが、自分の足で走る息子を、手出し口出しせずに応援することの大切さを知ったような気がします。

「お母さん、放任なんて言ったけど、本当はあなたのことちゃんと見てたよ。えらいじゃん!」

これからも、「一番の味方」で

「この前はごめんなさい。なんか……信用されていない感じがして、イヤだったんだ」
その日の夕食後、息子が謝ってきました。

「今は信用されている気がする。だから、自分でちゃんとやらなきゃって思う」
その言葉を聞いて、とても嬉しく思いました。

長い間子育てをしていますが、まだまだ反省し、学ぶことばかりですね。

これからも、私は「一番の味方」として息子を信じ、見守っていこうと思います。
時にもどかしくなったとしても、息子の人生を生きるのは、彼自身なのですから。

【体験者:40代女性・専業主婦、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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