離れた場所に住む友人と会うとき、お互いの居住地の中間地点で会うようにしているという人も少なくありません。移動にかかる交通費や時間が半分になることで、負担が減って会いやすいですよね。今回はそんな離れた場所に住んでいる友人との間で、移動に関する考え方が違うことに気づかされた経験のある筆者の知人、Oさんのお話です。
画像: いつも2時間かけて会いに行っていたのに、、、交通費に悩む私 → 親友の『衝撃発言』に絶縁を決意

離れた場所に住む友人

当時Oさんは就職にともない、会社のある大都市に引っ越してひとり暮らしを始めたばかりでした。

もともとOさんが住んでいたのは隣の県で、地元の友人たちもOさんと同じように就職がきっかけで大都市に引っ越した人が多くいました。

しかしOさんの学生時代から特に仲の良かった友人だけは、地元の企業に就職して残っていました。
「次はいつ遊ぶ?」
「じゃあ次の3連休は?」
Oさんは慣れないひとり暮らしの寂しさから頻繁にその友人と長電話をして、連休などの休みがあれば遊ぶ約束をしていました。

中間地点を提案すると……

Oさんも友人のいる場所が地元なので馴染み深く、色々と地理がわかるため、友人と会うときは2時間かけて隣の県まで会いに行っていました。
「結構きついな」
まだ就職して間もないためお給料もそんなに高くはなく、そのうえ都会でひとり暮らしということもあって、Oさんは段々友人と会うための交通費を負担に感じ始めていました。

よく考えてみれば友人は実家暮らしで家賃もかからず、いつも友人の最寄り駅で会うため移動の交通費もかかりません。

時間とお金を使っているのが自分だけではないか、と気づいたOさん。

それでも友人には会いたいので、Oさんはある日友人と電話で話しているとき、「お互いの中間地点で会わない?」と提案してみることにしました。

すると電話の向こうの友人から、まさかの言葉が飛び出してきたのです。
「えー、お金かかるしだるいからそっちが来て欲しいんだけど。まあいいけどさ……」
しぶしぶ承諾はしてくれたものの、その日を境に友人からの連絡はぴたりとなくなってしまいました。

連絡が途絶えたことや、「だるい」と言われたことを同じく大都市に住んでいる共通の友人に相談したところ、「みんな都会に行っちゃって全然帰って来てくれないけど、Oは会いたいって言ったら来てくれるからラクだったのに」
と言っていたことがわかりました。

結局は地元まで遊びに来てくれる都合の良い友人が欲しかっただけだとわかり、Oさんはその友人に連絡するのをやめたそうです。

仲の良い友人だっただけにショックが大きいですよね。今まで費やした時間と交通費は戻ってきませんが、友人の本性を知るための勉強代になったと思うことにしましょう。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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