プールのある朝、小3の娘が水泳カードだけ持って慌ただしく登校。「あ、水着の準備忘れてた!」と私が青ざめたそのとき、娘の部屋で見つけた“あるもの”に胸がじんわりして……。友人が貴重な体験談を語ってくれました。

娘の部屋で見つけた“あるもの”

すると、開けっぱなしの引き出し、中からは少しはみ出した服、隣にはお気に入りのラップタオルを探したのであろう痕跡と床に落ちたゴーグルの袋。

……あれ? もしかして、自分で準備してた?

そう、娘は自分でプールの準備をしていたのです。
いつも私がするものだと思い込んでいたけれど、その日は自分で考えて、自分で用意して、出かけていったのです。

成長していた娘

私は、急に娘の成長を感じました。

「まだまだ小学生だから」「忘れたらかわいそう」、そんなふうに思っていた私。
でも、もう3年生。娘は娘なりに、ちゃんと自分でできるのです。

たとえ忘れてしまったとしても、それは本人の経験になる。
私はいつまで「全部やってあげなきゃ」と思い込んでいたんだろう、と反省しました。

何気ない朝の一コマが、娘の成長と、親としての自分の“引き際”を、少しだけ感じた朝でした。

【体験者:40代・パート、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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