PTA役員に‟スゴすぎるママ”っていませんか?
筆者の娘の学校には、毎年役員を引き受け続ける伝説の‟スゴすぎるママ”がいました。筆者が役員になった年、そのスゴさを身をもって実感することに──。
画像: 「このママはスゴすぎる」PTA役員を引き受け続けるため、規約まで変えた!圧倒的な実績の『秘密』とは

伝説のプロフェッショナルママ

私の娘の小学校に、ひときわ有名なママがいました。
『S子さま』『Sスゴすぎさま』などと呼ばれるその方は、毎年何かしらの役員を引き受け、ついにはPTA会長を何期も連続で引き受けたいがため、保護者会の規約まで変えてしまったのです。

「どうして毎年役員を引き受けるのだろう?」と不思議に思っていました。
しかし、ある年、私もとうとう役員を引き受けることに。

細か過ぎるチェック

私が、お便り作成を担当することになり、まずはS子さまのチェックを受けることになりました。
「この度は、お忙しいところ誠に恐れ入ります」
と、ご丁寧な挨拶から始まり、「では、拝見いたします」と原稿に目を通してくださいます。
誤字脱字はもちろんのこと、構成、段落、フォントの大きさやバランスまで、細かいチェックが入り、その都度修正。
再提出してさらに修正……を何度か繰り返しました。

正直、その細かさに最初は戸惑いを覚えました。
何往復かした末にやっとOKが出て、次は教頭先生のチェックを受けるため、職員室へ向かいました。

細やかさが生む信頼

修正した書類を持って、いざ職員室へ。
緊張しながら提出すると、教頭先生は書類にサッと目を通しただけで一言。
「あぁ、S子さんのチェック済みですね。じゃ大丈夫です」
あっさりと一発OK!
拍子抜けすると同時に、あの細かい修正が‟信用”につながっていたのだと気づきました。

近くで見ていると

S子さまは、今どき珍しいほど丁寧な言葉遣いで、誰に対しても「~さま」と呼ぶほど礼儀正しい方です。近くで見ていると、真摯な姿勢や行動には見習うべきところがたくさんありました。

多くの人が敬遠しがちな役員の仕事を毎年快く引き受け、積極的に学校行事に参加して全力で取り組むスーパーウーマン。
そんなS子さまを間近で観察しながら、役員として過ごした1年間はとても充実した楽しい時間となりました。

【体験者:50代、筆者 回答時期:2025年7月】

本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ライター:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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