食事の際のマナーを守るということは、一緒に食卓を囲む人への敬意でもあります。
そんなことを、娘の一言で気づかされました。
今回は、娘が姑に『教えた』食事マナーのお話です。
画像: <お義母さん、待ってよ>いつも先に食べ始める姑。孫娘の言葉に「その通りだね、、、」意気消沈したワケ

姑には少しひっかかることが

私の姑は、ひと月に1、2回ほど孫の顔を見に、我が家にやって来ます。

おばあちゃんが大好きな子どもたちは、いつも大喜びで出迎え、一緒に遊びます。

そして、そのまま夕食を一緒に食べるのですが、姑が我が家で食事をしていく際、私にはいつもひっかかることがありました。

先に食べ始めてしまう姑

それは、姑だけ先に食べ始めてしまうことです。

私はおかずを大皿に盛って食卓に出すのですが、お皿が運ばれてくると、姑はすぐに自分の箸でつまみ始めます。

味見、というわけではなく、がっつり食べ始めます。

皿が置かれるごとに次のおかずに箸をつけ、ごはんやみそ汁がまだ準備されていない状態でも、どんどん食べ進めてしまうのです。

私が席に着くのを待ってくれることはなく、忙しく立ち回っていてもお構いなしでした。

娘が姑に放った言葉

その日も、我が家に遊びに来ていた姑は、いつも通り夕食を一緒にとることに。

私がおかずを食卓に並べ始めると、姑はさっそく、どんどん片っ端から食べ進めて行きました。

「またか……」と思ったものの、いつものことなのであまり気にせずにいた私でしたが、その時、娘の大きな声が聞こえてきました。

5歳になった娘は姑と共に食卓にいたのですが、姑に向かって、「ばあば、『いただきます』してないよ!」と言っています。

それを聞いた姑は、食べ物を口に含んだまま「はいはい、いただきまーす!」とおざなりに言いました。

すると娘は、「『いただきます』は、箸を置いてするんだよ!」「それに、まだお母さんが座ってないよ! 作ってくれた人を待たなきゃだめだよ!」と言ったのです。

それを聞いた姑は、気まずそうに一瞬固まりました。そして、自分の行いを少し恥じたのか、「そうだね」と呟くと、箸を置いたのでした。

マナーを指摘した娘が誇らしい

娘にマナーを指摘された姑は、しょんぼりと小さくなっていました。

「いただきますをしてから食べよう」ということは、私もよく娘に注意してきましたが、「作ってくれた人を待たなければだめ」ということはどこから学んだのでしょう。

そんなことを言った娘に驚きましたが、娘にそういう気持ちがあったこと、そしてそれを口に出して指摘してくれたことを、とても誇らしく感じた出来事でした。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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